北海道北斗市議会は15日、2015年度に開業する北海道新幹線の同市内の駅名について、「北斗函館」とするようにJR北海道へ要望する決議案を、賛成多数で可決した。JR北海道は開業1年前までに地元自治体の意見を参考にして駅名を決める考えだ。 駅名を巡っては、現時点では「新函館」が暫定的に使われている。ただ、新駅周辺の開発費約82億円を北斗市が負担していることから「市の名前を全国に浸透させる上でも、駅名に『北斗』を入れるべきだ」との声が同市議会内で高まり、今回の決議となった。 同市の高谷寿峰市長は「(駅名が北斗函館となることは)極めて妥当」と述べており、今後、同市議会とともにJRへの陳情活動を展開するとみられる。 同市に隣接する函館市の工藤寿樹市長は、今年3月の市議会定例会で「利用者にとっての分かりやすさからすれば新函館が最も望ましい」と発言しており、関係自治体間の調整は図られていない。