「改憲阻止」などを叫んで活動し、この3年余りで看板を壊したり、無許可で集会を開いたりして延べ110人の学生らが警視庁に逮捕され、うち30人が起訴された。大学は看板の設置を規制し、ビラまきなどを禁じる仮処分を申し立てるなど防衛策を講じている。各大学で過激派の活動が抑え込まれている中、法政大は中核派にとって40年以上、拠点を置く、いわば「聖地」。抵抗は収まる気配がない。 ◇ 「闘争に勝利するぞ」 6月15日、法大市ヶ谷キャンパス前で約600人のデモ隊が叫び声をあげた。多くは中高年で、遠巻きに見ていた文学部4年の女子学生(21)は「ほかの主張の仕方もあるのでは」と首をかしげた。 今年2月の入試期間中には、停学などになった仲間の処分撤回を求める学生らが正門前で「法政大に入学しないで」と受験生に呼びかけた。大学側は3月26日のオープンキャンパス当日にビラまきや演説を禁じる仮処分を東京地裁に申請。これ