WBC1次ラウンド最後の1戦となったベネズエラ対メキシコは、何とも後味の悪い終わり方になってしまった。現地取材から、その顛末(てんまつ)記をレポートしたいと思う。 メキシコ初勝利に酔いしれる地元ファン両軍入り乱れての乱打戦の末、メキシコが4時間44分に及ぶ死闘を制したのは、午前0時52分のことだった。それでも球場にはほとんどのファンが残り、地元チームのWBC初勝利に歓喜した。 この試合の結果、グループDはメキシコ、ベネズエラ、イタリアが1勝2敗で並び、今大会初の2次リーグ進出を決める決定戦が実施されることになった。今回メキシコ国内でWBCを中継した地元TV局は、試合終了後にグループDの勝敗表を映し出すとともに、決定戦進出チームはメキシコとイタリアだと発表した。 記者席のTVはミュートの状態(たとえ音声があったとしてもスペイン語なので理解はでていなかったが)で知る由もないが、間違いなくスーパ