松井稼頭央を苦しめたNYの名物ブーイング2004年メッツに鳴り物入りで入団した松井稼頭央。開幕戦、初打席初ホームランという衝撃を全米に与えたが、それ以降は低空飛行。彼を苦しめたプレッシャーとは何だったのだろうか? ニューヨークが好きか、嫌いか。それは、プレッシャーに強いか弱いかと密接に関わってくる。いくら実力がある選手でも、ニューヨークの水に合うか合わないかで活躍できるかどうかが決まる。ずっとヤンキースかメッツのユニフォームを着続けられるか、すぐに追い出されるかが決まるのだ。 2004年メッツに鳴り物入りで入団した松井稼頭央内野手(現アストロズ)は、ニューヨークに合わなかった選手の1人である。彼はニューヨークが好きで好きでたまらなかったし、ニューヨークへの憧れはヤンキースの松井秀以上に強かった。ところが、好きであることと、気持ちよくプレーできる場所であることとは違う。そこにプレッシャーが存