君主をリーダーに置き換えて読んでみて! 君主論 (角川ソフィア文庫) 「イタリアを強力な独立国にするには力強いリーダーが必要だ!」 職を追われたマキアヴェッリが自分の運命を殴りつけるために君主に献上した魂の一冊。国家と政権について論じイタリアの統一・再建に役立つ方法を記述した。「君主は政治に関しては非道徳であるべき」と述べたこの本は発刊当初から多くの人に批判された。しかしその中でもマキアヴェッリの精神を理解する者がおり彼の思想は根強く残った。結果としてそれが広く受け容れられるようになったのは十八世紀以後のことだった。彼が亡くなったのが1527年であるので数百年の時間がかかったらしい。 君主論なんて自分には必要ないと思っているあなた。そんなことはない。君主をリーダーや主任または次長課長社長などチームを率いる人物に置き換えて読んでみてほしい。現代の世にもマキアヴェッリの理論は通用するはずだ。