【本記事は2021年2月19日に公開したものです】2019年度、外国籍初の日本弁護士連合会(日弁連)副会長として注目を集めた白承豪(はく・しょうごう)弁護士(58、兵庫県弁護士会)。1962年に韓国・ソウルで生まれ、5歳の時に交通事故で右腕を失い、1974年に沖縄に移住した。1991年に、言葉と障害のハンデを乗り越えて司法試験に合格し、以来弁護士として活躍を続けている。 外国籍の副会長として民族団体からも期待がかかる一方、「弁護士会の執行部」としての中立性を保つ必要性があり、「当時は複雑な立場にあった」と振り返る。白弁護士に、日弁連副会長として活動した中での思いや日本の法曹会の問題などについて聞いた (インタビュー日:2020年12月23日)。 ーー日弁連副会長の1年間を振り返っていかがだったでしょうか。 日弁連の会員は4万4000人を超え、さまざまな考え方の先生がいます。日弁連執行部が率
【本記事は2021年1月19日に公開したものです】2018年に在日ブラジル人として初の弁護士となった照屋エイジ弁護士(28)は、ブラジル・サンパウロに生まれ、8歳の時に出稼ぎの母に連れられて来日した。 ブラジルは、2億1000万人の人口に対し、弁護士人口が120万人を超える。照屋弁護士は、日本の在日外国人に対する法的支援の課題として、言語の問題に加え、弁護士との距離の遠さを挙げる。在日外国人支援の根底にある問題意識や、日本の法曹界に対する捉え方について聞いた(インタビュー日:2020年11月24日)。 「弱い立場の外国人を救いたい」司法試験にストレートで合格──照屋弁護士が来日した経緯と、その後の生活について教えてください。 1999年頃のブラジル通貨危機がきっかけです。ブラジルにおける母の資力が十分でない中、日本で就労経験のある叔父が「日本は身入りが良いから」と母に勧めました。そして、2
「なぜ父親が日本人なのに子どもは日本国籍を持てないのか」 日本人との間に生まれた子どもを持つ外国人女性の疑問から始まった裁判は、国内で8例目となる法令違憲判決と、国籍法3条1項などの改正につながる。 2008年の最高裁で勝訴した近藤博徳弁護士は、判決から10年以上を経た現在も、国籍法の別の条文が憲法14条違反だとして、新たな違憲訴訟を続けている。 国籍法の違憲問題を通じ、見落とされた人権侵害と戦い続ける弁護士の半生を聞く、ロングインタビュー。 TOKYO大樹法律事務所 近藤博徳弁護士インタビュー 取材・文/矢野大輔 (弁護士ドットコムタイムズVol.57<2020年12月発行>より) 国籍法の憲法違反を巡る戦いはバブル期の強制送還事件から始まる 「母親たちは日本での生活が中心になっていて、フィリピンに帰っても生活できないし、日本で生まれ育った子どもたちは、そもそもフィリピンの言葉を喋ること
最近、働き方改革の文脈で、「残業せず、休暇をしっかり取る」という切り口で紹介されることが多いドイツ。実際、2018年のOECDのデータでも、38カ国中、ドイツが最も短い労働時間となっている(日本は22位)。なぜ、短い労働時間でも経済がまわっているのだろうか。ドイツに5年強住んだ筆者が、実体験と現地滞在経験者の話などを踏まえて、その実態をレポートする。(ライター・拝田梓) ●残業はするけど、「長時間働く人ほど評価が高い」わけではない 国として、置かれている状況が全く異なるため、単純比較はできないが、確かに言えるのは、ドイツ人も働かないというわけではない、ということだ。特にマネジャー層に顕著だ。 ドイツ企業に日本で採用され、ドイツ赴任後に現地採用に切り替えたA氏によれば、A氏の会社ではマネジャー職は仕事内容で給料が決まっていて、1日の労働時間は決まっていないし、残業代も出ない。しかし、ガツガツ
弁護士ドットコム インターネット #Kutoo は労働環境だけの問題じゃない 石川優実さん「性差別でもある。なぜ1つの問題にしたがるの」
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