韓国で猛威を振るう致死性の呼吸器疾患「中東呼吸器症候群」(MERS)に先週、思いもよらぬ救世主が現れた。 北朝鮮が、核兵器開発やユニコーン探しの手を休め、「MERSを治せる特効薬」を開発したと発表したのだ。この特効薬は、エボラ出血熱やエイズ(後天性免疫不全症候群)、癌、そのほか多数の病気にも効く万能薬だという。 科学・医学研究の水準の高さで名を轟かせているとは言い難い北朝鮮だが、国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮の科学者たちの手により、「クムダン2」と呼ばれるワクチンが開発されたという。 クムダン2の原料は、レアアース(希土類元素)を混ぜた化学肥料を作って育てられた高麗人参の根から採取される生薬のようだ。 韓国政府は今週初め、MERSによる27人目の死者が出たと発表した。またMERSに感染した患者数は計172件に達した。 タイでも、同国で初となるMERSの症例が発表された。中東