独裁者ゲームで見えたブランドの影響力 「独裁者ゲーム」という有名な課題をご存じでしょうか。これは、利他性の程度を定量的に検討できるということで、心理実験などでよく使われる課題です。 分配者と受領者の二者で行われ、分配者が掛け金の配分率を決定し、受領者はその決定に従って受け取るだけという単純なルールです。 この課題では、受領者は配分率の決定に対して何をすることも言うこともできません。独裁者ゲームでは、分配者は掛け金を独占するのが最も合理的な選択です。ですが、多くの場合、受領者に対して2割以上の配分比を決定することがわかっています。 被験者のブランドへの反応を調べるために、この独裁者ゲームをやってもらいます。 20枚の1ドル紙幣を持たせた被験者が、見知らぬ相手に対していったい何枚渡すのかを観察するのですが、この実験は相手がブランドのロゴなど何もついていないセーターを着ている場合と、ブランドのロ
![ブランドを身に着けている人のほうが、なぜ「人生得をしがち」なのか(中野 信子) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2dc95e0da2b2b5b019fc6be1d23a337b3dc09d22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai.ismedia.jp%2Fmwimgs%2Fa%2Ff%2F-%2Fimg_afa6c22c70e5c5f7f6826f4c76a8b46285349.jpg)