1970年代以降、地域固有の資産をいかした美しい街づくりや量から質への価値観の移り変わりの中で、都市デザインは、公共空間におけるデザインや景観創出およびそのコントロールの方策として論じられてきた。一方、それ以前の都市デザインという概念にイメージされていた、ある種の茫漠とした未来的期待感、夢、高揚感、あるいはその裏返しでもある街や建築、都市計画への熱い批判的渇望はうすれてきた。「夢破れて山河あり」のようだともいわれる。 1960年、アメリカのハーバード大学で、全米初のアーバン・デザイン学科が設置された。それは、1950年代後半から提唱され始めた、建築でも都市計画でもない新たな領域としての学問で、1956年に初めてのアーバン・デザイン会議が開催され、その後の都市デザインの確立への大きな契機となった。その動向は、留学生や大学と関係のある建築家、都市計画家らを通じてわが国へも紹介された。
snowy曰く、"3月9日(木)の秋葉原UDXの開店により、秋葉原クロスフィールド(秋葉原ダイビル+秋葉原UDX)を中心とする秋葉原再開発計画がひとまず完成を迎える事を、Impress Akiba PC Hotlineの記事、及びASCII Akiba2Goの記事が伝えている。 長年、繰り返し噂には上りつつも具体的な計画まで至る事の無かった秋葉原駅前の広大(?)な土地の再開発計画。一説には当時就任したばかりの石原都知事の強い後押し(計画始動時の記事その1、その2、その3)があったとも言われる、秋葉原の再開発が一般(あれげ?)の人々の知る所となったのは、ヨドバシカメラAkibaの発表の時だろうか。それからわずか四年半、駅前は大きな変貌を遂げた。正直なところ、これほどの短期間で、これほどの変化を予想していた/.Jerは少ないのではないだろうか。 この間、ヨドバシカメラAkibaの開店(開店後一
良い景観、とは何か。よく分からないでいる。 ずっと答えが出せないまま保留してきた問いだが、先日、日本橋の上を走る首都高の撤去に「首相の一声」が発動されたことをきっかけに、今考えていることや、現時点での何らかの意見をまとめておこうと思う。後でゆっくり考えようと思っても、その場で考え表出しないと、後々になっても考えないことのほうが多いわけだし。 * で、景観である。まず今のところの自分の立場を表明しておくと、私は五十嵐太郎さんの雑誌論文「景観を笑う」(新建築2004年12月号)の意見におおむね賛成できる。すなわち、日本橋を例に挙げて端的にいえば、首都高の撤去(あるいは地下化)に対して反対だという立場だ。 なぜか。現時点では、良い景観、というもの(とそれをとりまく政策など)に何かうまく言い表しがたい気持ち悪さをおぼえるから、といっておこう。そして「おおむね賛成」と煮え切らないのは、全面的に反対と
蘇州における水辺空間の構成 -水郷都市の水路街路空間に関する研究(その1)- 1.はじめに(背景と目的) 中国江南の水郷都市蘇州は、運河があちこち到る所に存在する。都市は縦横にのびている運河によって構成されており、都市の景観も運河の存在によって豊富な景観が形成され、独特的な魅力を持っている。しかしながら、近年都市の再開発或いは新規建築物の建設によって、水郷景観の特徴“小橋、流水、人家”の中で最も重要な要素としての水路(運河)が次第に消滅し、水郷の特徴が失われようとしている。また、新しく建設、整備された水路は自然性に欠けていて、現存の水路に及ばないという印象がある。したがって、水郷歴史の美しい景観の維持、また現代の快適な生活環境を創造するために、水郷景観の構成原理を把握し、水郷景観の構成要素と構成方法などについて分析する必要がある。本研究は、水郷景観の保存、修景や再開発等に寄与するため、景観
「電気街」として世界からも注目されている秋葉原の街。一方では、オタクやアニメの街として異質な雰囲気を漂わせながらも、大型電気店ヨドバシカメラのオープンや、つくばエクスプレスの開通の影響により、都内観光スポットとしても人気の街である。SFCの三宅理一教授(政策・メディア研究科)は、そんな秋葉原に自らの研究分野である建築デザインを取り入れるといった斬新なプロジェクトを行なっている。秋葉原の街とそのプロジェクトの関係についてお話を伺った。 まず、秋葉原という地名について、もともと火除けの神様が祭ってある秋葉神社から由来しているそうだ。そこから「あきばがはら」「あきばはら」「あきはばら」と変化していった。戦後、このあたり一帯は焼け野原であったが、総武本線のガード下を中心に電子部品、家電製品の露店が集まるようになったのが秋葉原電気街の始まりだ。いったんは日本の家電製品の十五%を扱っていたともいわれる
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