心配されていた天候も、英霊のお加護により雲一つない秋晴れに恵まれ、全国各地より馳せ参じた戦友並びに協力者二百数十名、戦友連隊籏を靡(なび)かせて、去る十月三十日十二時二十分、定刻五分前に靖國神社神門前に隊伍を正す。 やがて進軍喇叭とともに行進開始、神官の誘導により南行幸門より中庭に参進、本殿に正対して整列、戦友連最後の部隊参拝を行う。 嚠喨たる喇叭の音「国の鎮め」に、戦の庭に斃れし戦友の雄姿が彷彿として感動も一入(ひとしお)、御霊(みたま)永久(とわ)に安かれと祈念して拝礼、第一部の式典を滞りなく斉行して、大会会場である靖國会館に移動する。 第二部大会は、湯澤宮司御臨席の下、国歌斉唱の後、十三時やや過ぎ、佐藤実行委員長司会で開会。 先ず、礼服に威儀を正した西田会長、壇上に立ち挨拶(挨拶要旨後掲)。次いで湯澤宮司の声涙ともに下るご挨拶に場内しばし感涙に咽ぶ。続いて「英会」堀江会長並びに同中央