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ブックマーク / hateda-sonic.hatenadiary.org (4)

  • 近藤先輩とぼく - HAPOFES

    ぼくが部室のドアを開けるともう既に先輩がいた。冬の弱い日差しを浴びながら、古いストーブを勝手につけて暖を取っていた。 「なんだ、先輩きたんですか?」 「ん?きちゃわるい?」 「別に。でも勝手にストーブをつけるのは止めてください。怒られるのはぼくなんですから」 寒がりの先輩はいつも勝手にストーブをつけて先生に注意されていた。ぼくがいってもきかないんだもの。 でも、最近はぼくがみんな言うからそんなこともなくなった。やっとそれに違和感もなくなってきたのに… 「なんか、部長さんって感じだね」 先輩はそんなこと言ってぼくをからかう。言葉の下に感情を見せないのんびりとした平坦な口調。ちょっとの間、聞いてなかっただけなのになんだか懐かしい気がする。そんなことはないって分かっていたけど、そんな短い間にひとが変わることなんてないって思っていたけど、ぼくは不安だった。不安?そう、不安だ。この人はもうすぐ、ぼく

    近藤先輩とぼく - HAPOFES
    nisemono_san
    nisemono_san 2006/02/15
    (via トニオ)
  • 武士道2.0 - HAPOFES

    武士道とは死ぬことと見つけたり」 「じゃ、死ねよ。はい死ね。ほら死ね」 「い、いや拙者にも心の準備が…」 「だってお前今死ぬって言ったじゃん」 「いやいや、こういうのは心構えっつうか、ほらなんていうの?キャッチコピー?」 「あーはいはい、だからあなた!死ぬの!?死なないの!?どっち!?」 「いやどっちってちょっと待ってくださいよ。そういう設問自体がですね…」 「そのまえに一旦ここでCM入ります」 「死ねばいいのに」

    武士道2.0 - HAPOFES
  • チョコレート - HAPOFES

    小学校の低学年だったかな。当時すきでも嫌いでもない女の子がいて、俺はよくそいつとそいつの姉らしき人からからかわれたりしてた。で、ある日箱にそいつからのチョコレートが手紙つきで入ってた。ある日っていうかバレンタインだ。後で知ったけど手作りらしい。もちろんバレンタイン初心者の俺はまたあいつからいじられるんだ!これは罠だ!と勘違いがエクスプロードして隣の下駄箱にそれを掘り込んだんだ。今考えると幸いだったかどうかは知らないが、俺の宛名はなかった。だから、男子で輪になって「チョコがある」「おま、ってみろよ」「あ、これあいつが作ったんや」みたいなことを言って騒いでるにもかかわらず、俺はその槍玉にあがらなかった。それを遠巻きに見つめるときは何も思わなかった。けど、体育の時、そいつが体育すわりでうつむいてるのをみた時かな、やっと自分がした悪いことの重さを実感したのは。素直っていうか純粋っていうかとにか

    チョコレート - HAPOFES
  • 部屋掃除をしたら高校三年生時の小論文模試が出てきた(原文ママ) - HAPOFES

    人は何故排泄物を出さなければならないのだろうと厠という密室で考えたことがある。 それは「人は何故死ぬのだろう」「人は何故眠るのだろう」とひがな一日考えてしまう私達くらいの年代のそれと同じと思っていたのだが、この文章を読んで、これは誤認であったことに気がついた。何故なら、人は排泄物を出す分だけの物質を摂取しているからという明確な解答があったのである。 もうひとつ、人は何故自分よりも他人の排泄物に示す嫌悪度が高いのだろう、とも考えたことがある。 恐らく同じような形状であり同じような臭いであるのにも関わらず、他人の糞には吐き気がするが、自分の糞はなんだか許せてしまう、ときには可愛気さえその姿に見る。これには様々な要因があるだろうが、私が提唱する内のまずひとつは、行為をする前に見る糞とした後に見る糞の印象の違いである。したくなったときに厠をみつけて入る。そしてそこで”他者の痕跡”をもみつけてしまっ

    部屋掃除をしたら高校三年生時の小論文模試が出てきた(原文ママ) - HAPOFES
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