なかなか作業がすすまない。アタマの調子は良いのであるよ。なぜわかるかというと、休憩に将棋ソフトと対戦すればわかる。冷静だし、見通しもきいている。歴史学者によってミルズの生きた時代や、公民権運動、ベトナム反戦運動の時代までを見直す研究は数多い。ミルズの存在感はそうした本をながめるとわかる(英語だからちゃんと読んだとは言えないけど、斜めに読むくらいのことはしているのです)。ネオコン、ネオリベな現況について、省察を加える動きとそれは連動しているし、9.11以降のアメリカの権力というものを見直そうというモチベーションもよくわかる。ホックシールドが『ホワイトカラー』を再評価して、スコット=ライマン、ブラム=メヒューの研究を一歩も、二歩も進めた。その辺のことをまとめたものとしては、『自己と他者の社会学』掲載の井上俊氏の論考がウェーバーからデュルケーム、ゴフマンまでを視野に入れて整理しており出色である。