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ブックマーク / shibano.exblog.jp (3)

  • 羞恥心が生む文化 ― 再び《たしなみ笛》をめぐって | Diario della ritirata 退却戦日誌    ―    柴野均のブログ日記

    昨日のエントリーに対してコメントではなく、メールが寄せられた。次のようなものである。 「いつもおもしろく読ませてもらっています。昨日の《たしなみ笛》の話なのですが、そんなものがあったとは知りませんでした。ただ、いくつか疑問があります。オナラの音は《たしなみ笛》でごまかせても、臭いのほうはどうしたのでしょうか? 音だけ隠して臭い隠さずというのは片手落ちではないでしょうか。また、先生が掲げられている《たしなみ笛》の写真はなんだかプラスチッキーで、江戸時代のものには見えません。よろしければ、さらにご教示願います。」 昨日は記憶だけで《たしなみ笛》のことを書いたのだが、今日は書庫の隅から参考文献を探し出したので、それをもとに説明したい。 《たしなみ笛》とは竹で作られた笛のような音響用具であり、これを口に当てて吹くと、屁のような音を出した。大きな茶会などに出席する場合、人々は必ずこれを携帯することに

    羞恥心が生む文化 ― 再び《たしなみ笛》をめぐって | Diario della ritirata 退却戦日誌    ―    柴野均のブログ日記
  • たしなみ笛 ― コロンからの連想 | Diario della ritirata 退却戦日誌    ―    柴野均のブログ日記

    昨日の話の続きである。 コロンをつけて体臭を隠すという発想は、コロンの臭いはともかくとして、日人には馴染みが深い。隠したいものがある場合に、同種の別のもので察知できなくさせる。こういう例は日にはたくさんある。 たとえば、これはTOTOという便器のメーカーから出ている「音姫」という商品である。わたしは見たこともさわったこともないのだが、女性用のトイレについている装置だそうだ。これは小用をたすときにその音を消すために女性は水を流すことが多く、それが馬鹿にならないくらい大量になるので、水を節約するために水の流れる音を発する擬音装置なのだそうだ。う~ん、こういうもので排尿時の音を消そうとする日女性はやはり奥ゆかしい。ある女子大では、すべての女性用トイレにこれをつけたおかげで年間1876万円も水道料金が減ったのだという。嘘ではない。こちらにそう書いてある。 TOTOはこの器機を輸出しようと試み

    nisemono_san
    nisemono_san 2006/02/21
    『外国の女性たちは「排尿時の音を聞かれること」を恥ずかしいとは思わないからである。』ふーむ。
  • 羞恥心と国際理解 | Diario della ritirata 退却戦日誌    ―    柴野均のブログ日記

    もう三十数年前のことになるが、わたしがイタリア語の会話を習ったのは、シニョーラ・カマタという(日人コックと結婚していた)30代半ばのイタリア人女性だった。個人授業なのですぐに仲良くなり、いろいろな事項に関して突っ込んだ議論をするようになった。 その頃の会話のテーマのひとつが日とイタリア(ヨーロッパ)のエチケットおよび羞恥心の違いであった。毎回のレッスンでは彼女が「どうして日人は~するの?」と浴びせてくる質問に対して、合理的で歴史的な根拠をなんとか考え出すのがわたしの課題となった。たとえば、「事の際に日人はいろいろな音を立てる」と彼女は主張する。とにかく静かにべることができない、日人はそういうことを教わらずに育つのか、と尋ねる。 「いや、そんなことはない。小笠原流という日常の立ち居振る舞いを教える流派が日にはあるが、事は静かにべるものだということになっている」とわたしの反

    羞恥心と国際理解 | Diario della ritirata 退却戦日誌    ―    柴野均のブログ日記
    nisemono_san
    nisemono_san 2006/02/21
    『彼らには、用便中の音を消すのではなく、他の音を交えてそれとこれとの区別を不可能にすることが、どうして女性のたしなみとなるのか、理解できなかったのである。』
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