昨日のエントリーに対してコメントではなく、メールが寄せられた。次のようなものである。 「いつもおもしろく読ませてもらっています。昨日の《たしなみ笛》の話なのですが、そんなものがあったとは知りませんでした。ただ、いくつか疑問があります。オナラの音は《たしなみ笛》でごまかせても、臭いのほうはどうしたのでしょうか? 音だけ隠して臭い隠さずというのは片手落ちではないでしょうか。また、先生が掲げられている《たしなみ笛》の写真はなんだかプラスチッキーで、江戸時代のものには見えません。よろしければ、さらにご教示願います。」 昨日は記憶だけで《たしなみ笛》のことを書いたのだが、今日は書庫の隅から参考文献を探し出したので、それをもとに説明したい。 《たしなみ笛》とは竹で作られた笛のような音響用具であり、これを口に当てて吹くと、屁のような音を出した。大きな茶会などに出席する場合、人々は必ずこれを携帯することに
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