はじめに 近年DX(デジタルトランスフォーメーション)への注目が集まっており、社会の様々な場面で人工知能(AI)が活用されています。画像認識による検品の自動化や時系列データを活用した将来の需要予測など、AIは様々なシーンで活用されています。その中でも特に自然言語処理技術の発展に注目が集まっています。 自然言語とは、日本語、英語などの「人間が話す言語」です。そして自然言語処理とは、自然言語がもつ意味をコンピュータで解析する一連の処理のことを指し、文の分類、翻訳、検索、要約などを行うことができます。この自然言語処理の分野で大きなブレイクスルーとなったのが2018年にGoogleが発表した「BERT」です。今回はこのBERTをテーマに自然言語処理技術の発展についてご紹介します。 BERTとは 「人間が経験を通じて自然に学習する」のと同じように、「コンピュータ(AI)にデータから学習させる」仕組み