地場の小売店が地域の一員として商売を続けていくことのヒント『まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す』 この人を見よ。 縮みゆく出版市場、実家の倒産、東日本大震災…かずかずの苦難をへて、なお前進しつづけるそのバイタリティの秘密とは?地方で生きていくということ、そして本と人が出会うことの意味を問う、生ける伝説の書店員、初の著作! この本が入荷した日、東京、八重洲ブックセンター本店にはこんな文言のパネルが掲げられた。 この人を見よ。東京駅の前に位置する日本有数の有名書店が、発売初日に伝えたかった言葉。日本中から人の集まるこの書店で、お客様に伝えたかった言葉。この人を見よ。 そんな言葉が添えられたこの本は、さわや書店フェザン店店長田口幹人氏が著したものだ。さわや書店は、岩手県盛岡市に本店を持ち、2県10店舗を構える中堅地方チェーンである。さわや書店は書店業界内では知られた書店だが、大手ナショナル