自転車事故の加害者が裁判の呼び出しを放置したら、1300万賠償させられた、という産経新聞の記事。 闇に隠れる自転車事故を記事にしてくれたことにまず感謝。しかし結論に書かれているような、保険に入ろう、という話ではないだろう。まずは自転車事故をどうなくすか、という観点が必要なのではないか。自動車事故で同じ論調で記事書いたら、被害者遺族に猛烈な抗議受ける。 金融業者がこの社会で幅を利かせるようになった最近、保険に入っているから大丈夫みたいな議論があるが、人の生命や健康、自由をひきかえにした被害に対して金銭で解決できることは慰謝料としての意味しか持たない。侵害された生命や健康や自由を復旧できるものではない。 私が尊敬している故岡並木さんは、交通弱者の観点から歩行環境について検討した評論家。彼はもう15年以上も前から自転車の危険性を指摘していた。杉並区のご自宅を訪問したとき、目の前の細い路地をひっき