これまでキャリアにはビジョンが必要だ、という路線で述べてきた。でもこう思う人もいるだろう「そりゃあ、ビジョンが大事なのは分かるよ。でも、特にないんだな、これが」と。 そんな人は、一体どうしたら良いのか、ということを今回は述べたい。 ちょっと真面目にキャリアを勉強していたり、人材開発に携わったりしている人であれば、結構な確率で知っているかも知れない。 プランド・ハプンスタンス(計画された偶然性)理論だ。理論、といっても難しいものではない。提唱しているのは、ジョン・クランボルツ(スタンフォード大学教授)。 実はこのおじいちゃんを最初に日本に連れてきて紹介したのが、我々慶應のチームだった。 プランド・ハプンスタンスとは、一言ことで言うと、「予期せぬ出来事をキャリアのチャンスとして活用する」、ということだ。 従来のキャリア理論が、自分に合ったキャリアを探し、キャリアの意思決定することを目的にしてい