前回「プロ野球で断トツ320億円! なぜ、福岡ソフトバンクホークスは儲かっているのか」では、アジアスポーツビジネス史上において最高の売り上げを誇るプロ野球ソフトバンクホークス(以下SBホークス)の秘密を解き、3つの要因の1つ、球団の経営陣が「一流のタレント集団」であることをお話しました。 そして、全てのビジネスの肝である「ヒト・モノ・カネ・情報」のうち、ヒトの重要性を人一倍理解している一流の経営陣だからこそ、世界のスポーツビジネスを見てもまれな「営業チーム50人態勢」を敷いているともお話しました。量だけでなく質を確保するために、待遇も日本スポーツ界で屈指のレベルなのです。親会社の本流を外れた人が定年前の閑職的な意味合いで社長として送られることの多いJリーグなどのクラブとは、一線を画しています。 今回は、SBホークスのビジネス成功の残りの2つの要因である「スタジアム経営」と「マーケティング戦