昭和初期に日本が世界で初めて開発した小型四輪駆動車「くろがね四起(よんき)」が、京都市内の自動車修理工場で奇跡的にほぼ原形をとどめた状態で見つかり、車両を入手した静岡県御殿場市のNPO法人が復元を目指して展示や募金などの活動を始めた。NPO法人は「日本の貴重な技術遺産。ぜひとも復元し、再び走らせたい」としている。ジープの原形より古く くろがね四起は、正式名称「九五式小型乗用車」。東京都にあった自動車メーカー「日本内燃機」の創業者で技術者の蒔田鉄司氏が昭和9年に開発した。第二次大戦終結までの約10年間に約4500台が生産され、軍用車として旧陸海軍で使用された。 「四起」は四輪駆動のことで、当時は極めて高度な技術を要したという。小型車の量産化はくろがね四起が世界初で、有名な小型四輪駆動車「ジープ」の原形である米国製「バンタムBRC」より約6年も早く誕生した。 これまで世界で現存が確認されたのは
過去100万年の間、陸地を覆う氷(氷床)が拡大した寒冷な氷河期が約10万年の周期で繰り返しているのは、氷床の重さで下の地盤がゆっくりと上下するためだと、阿部彩子東京大准教授らの研究チームが、氷床分布を計算するモデルを使って突き止めた。 10万年周期の原因は、地球の公転軌道の変化などに伴う日射量の変化と関係があるとされてきたが、それだけでは説明できず、長年の謎だった。地球温暖化の予測にも役立つ成果という。 氷床が大きくなると、下の地盤は重みによって数千年遅れて沈み始める一方、融解した後には隆起する性質があり、上下動は約1000メートルにも達する。地盤が沈めば、氷床表面の高度が気温の温かい位置に下がって解けやすくなるなど、上下動は氷床の形成に影響を及ぼす。 チームは、こうした効果や日照量の変化、二酸化炭素による温室効果を盛り込んだ計算モデルを作り、北半球の氷床の分布を過去40万年にわたって再現
原爆投下も化学兵器使用と同じ国際法違反か-。米国務省の定例記者会見で28日、ロイター通信の記者がシリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、米国による広島、長崎への原爆投下の例を挙げて軍事介入の正当性について追及した。 米政府はアサド政権による化学兵器使用を断定。この日の会見でハーフ副報道官は国連安全保障理事会による武力行使容認決議なしに軍事介入することを念頭に、多数の市民を無差別に殺害したことが一般的に国際法違反に当たると強調した。 これに対してロイターの記者は「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反だったのか」と質問。ハーフ氏はコメントを避けた。(共同)安倍首相「アサド政権は道譲るべき」「化学兵器使用可能性高い」と非難
JR岐阜駅の北方約10キロに位置する岐阜県山県(やまがた)市では、世にも奇妙な光景が見られる。市南部の高富地区で、まるで大きな幹線道路の交差点のように、川同士が立体交差しているのだ。 北から南へ流れる鳥羽川の下を、西から東へ流れる三田叉(さんたしゃ)川がくぐり抜けている。いったいなぜ、このようなことになったのか。原因は明治24(1891)年10月28日に発生した濃尾地震にあった。岐阜・富山県境の両白(りょうはく)山地から、岐阜県南西部の濃尾平野北部にかけて延びる濃尾断層帯のうち、主部の根尾谷(ねおだに)断層帯、梅原断層帯など計約80キロの断層が一斉に滑ることで起きた地震だ。 マグニチュード(M)は8.0で、日本の陸域で発生した地震としては観測史上最大の規模だった。そのため、死者は岐阜県の旧美濃国部分と愛知県の旧尾張国部分を合わせて7千人を超え、全壊家屋も約14万戸におよぶ大被害となった。
今年3月にデスヴァレー国立公園で撮影された冒頭の早送り動画は、さわやかな日没が満天の星へと変化していく、息を呑むような光景を捉えたものだ。Sunchaser Pictures社の新しい作品であるこの動画では、デスヴァレーのふたつの謎が映し出されている。それは「移動する石」と、このような低緯度では珍しい、美しいピンク色のオーロラだ。 レーストラック・プラヤ(Racetrack Playa:Playaとは乾いた湖の底の意味)の荒涼とした地面の上をゆっくりと移動する石や岩は長い間、地質学者たちの謎となってきた。これらの石がどのように動くのかはまだはっきりと分かっていないが、石の背後に続く蛇行した軌跡は、それらが実際に移動していることを示している。NASA研究者も、石が動く謎を研究している。画像はWikimedia Commons。複数の画像を見られるページはこちら。 一部の研究者は、雨と風の適切
軽自動車より小さい1~2人乗りの「超小型車」が、年度内にもナンバーを付けて公道を走れる可能性が出てきた。国土交通省は「買い物弱者」とされる高齢者対策や、観光地の「足」としての利用を想定し、新たな自動車市場の誕生に期待を寄せる。これに対し、メーカーが開発に本腰を入れる気配はなく、民間側のビジネスは盛り上がりに欠ける。官主導で普及を目指す超小型車には、本当に必要とする人がどのくらいいるかという市場性の視点が抜け落ちていて、軽自動車を凌ぐ市場に育てるにはハードルも高い。(フジサンケイビジネスアイ)高齢者に優しく 「静かで乗り心地がいい。低炭素型のまちづくり実現に普及が進んでくれれば」。国交省が18日開いた国内5社が開発中の超小型車のイベント。父親譲りの“省エネルック”をまとった羽田雄一郎国交相が試乗し、宣伝役を買って出た。 超小型車デビューのシナリオは、いわば国と地方自治体の合作といえる。始まり
インターネット上に投稿された動画やブログ記事など、東日本大震災の“生の記録”を半永久的に保存するため、国立国会図書館は23日、民間のウェブサイトに公開されたデータの収集を始めると発表した。 来月にもサイト運営会社などに、許諾を得るための依頼文を順次発送。収集や分類を進めてデータベース化し、来年3月の一般公開を目指す。 ネット上には被災地で撮影された津波の動画や個人の心情をつづったブログ記事など被災地の状況を伝える貴重なデータが多数存在する。一方、データが更新されたり、削除されたりして、時間経過に伴い閲覧できなくなる恐れがある。 国会図書館は「データの散逸を防ぎ、震災の教訓を次世代に伝承する必要がある。だれもがアクセスできるシステムを作りたい」としている。
津波で甚大な被害が出た東日本大震災と、内陸直下型の強い揺れに見舞われた17年前の阪神大震災。どちらも「想定外」だった点では共通しているが、発生の仕組みや被害実態は大きく異なる。日本を襲った平成の2つの大震災を比較し、その教訓を探った。(長内洋介) ◇ 日本列島の周辺では、地球の表面を覆う複数のプレート(岩板)がぶつかり合っており、地盤にひずみが蓄積されることで地震が多発する。海溝型と内陸直下型 大きな被害をもたらすのは、海側プレートと陸側プレートの境界で起きる海溝型地震と、陸側プレート内部の比較的浅い場所にある活断層の地震だ。 東日本大震災は、太平洋プレートが沈み込む日本海溝で起きた巨大な海溝型地震だ。これに対して阪神大震災は、兵庫県の淡路島にある活断層「野島断層」が動いて起きた内陸直下型だった。いわば前者は「海の地震」、後者は「陸の地震」で、性質が基本
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く