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ブックマーク / ides.hatenablog.com (7)

  • 川畑友二「アスペルガー症候群とシゾイドパーソナリティー障害との関連について」 - 井出草平の研究ノート

    川畑友二,2007, 「アスペルガー症候群とシゾイドパーソナリティー障害との関連について−児童精神科医としての見解−」 『精神神経学雑誌』109(1):45〜49 アスペルガー障害とシゾイドパーソナリティー障害との関連性についての論文。広汎性発達障害と人格障害の関連性では重要になってくる論点。何が問題なのかというと、人格障害(II軸)で診断を取れば、広汎性発達障害(I軸)の診断はとらないことになる(少なくともとる必要はない)ということである。逆に人格障害を取らなければ、広汎性発達障害という診断は増加する。この診断は、医師の立場の違いによって大きく違ってくる。 また、医師の立場の違いで診断が変わってくるだけではなく、この流動的な部分に当てはまる人たちが非常に多いのも問題である。広汎性発達障害を扱った疫学調査の有病率が著しく違う値を示すのは、この立場の部分(つまり診断方法)が違っているからであ

    川畑友二「アスペルガー症候群とシゾイドパーソナリティー障害との関連について」 - 井出草平の研究ノート
  • 摂食障害は問題なのか? - 井出草平の研究ノート

    プロアナは肯定しつつ、摂障害は問題ではないとはいえない http://d.hatena.ne.jp/macska/20070423/p1 以前のエントリで書いた文章、 摂障害と言ってもほとんどは死なないし、吐いたとしても死ぬわけではないから問題がない、という主張である。この主張には同意できない。 http://d.hatena.ne.jp/iDES/20070421/1177171719 ということについて、macskaさんからいただいたレス。このレスに不十分ながら答えたいと思う*1。 まず、以前のエントリでこのように書いた理由は以下のようなものである。(前のエントリの補足も兼ねて) 摂障害というものについて読んだり話を聞いたりし始めてから、複数の人間から言われたのは「摂障害の何が問題なのだ」ということだった。べなかったり、吐いたりはするものの、ちゃんと社会参加はしてるし、不自由

    摂食障害は問題なのか? - 井出草平の研究ノート
    nitino
    nitino 2007/04/29
    後半の下りが特によいとおもいました
  • スーパーモデル拒食症で死去 - 井出草平の研究ノート

    米国で活躍していたブラジル出身のスーパーモデル、アナ・キャロリーナ・レストンさん(21)が拒症が原因で16日(日時間17日)、サンパウロ市内の病院で死去した。死亡時は172センチ、39キロだった。レストンさんは13歳でモデルを始め、アルマーニなどトップブランドのショーに数多く出演していたが、べては吐くことを繰り返す摂障害になり、治療を続けていた。最近「やせすぎモデルは不健康」として、スペインのショーで、BMI(体重÷身長の2乗)が18以下のモデルが出演禁止になったこともあった。レストンさんのBMIは13・2しかなかった。 http://www.asahi.com/culture/fashion/NIK200611170030.html 医学の分類だと拒症(神経性欲不振症)の排出型になるのだろう。この事件はおそらく象徴的な機能を果たすにちがいない。先例としてはチアリーダーのへそだ

    スーパーモデル拒食症で死去 - 井出草平の研究ノート
    nitino
    nitino 2006/11/19
    かなり落ち込んだ
  • 摂食障害と苦痛緩和 - 井出草平の研究ノート

    以前に入れたプロアナのエントリにのブックマークよりid:hotsumaさんのコメント。 hotsuma ED 米国のANはパワーがある。最後はホスピスかもしれないけど。 http://d.hatena.ne.jp/hotsuma/20060425 やはりこの辺りがプロアナの論点になる。プロアナ批判は拒症の末の死について宣伝をするが、プロアナに、もし価値があるとしたら、このデメリットを越える効用があった場合なのだろう。 ということで、直接にはプロアナとは関係ないが、hotsumaさんがリンクを張ってるものをこちらでも紹介。内容は苦痛緩和ケアと摂障害について。 Higginson IJ, Addington-Hall JM (1999) Palliative care needs to be provided on basis of need rather than diagnosis.

    摂食障害と苦痛緩和 - 井出草平の研究ノート
    nitino
    nitino 2006/06/29
    ホスピスか
  • 野村佳絵子「自助グループの有効性--摂食障害の場合」 - 井出草平の研究ノート

    野村佳絵子,2003, 「自助グループの有効性--摂障害の場合」 『龍谷大学社会学部紀要』(23),25〜33, では,摂障害に対する社会学的考察として,どのようなアプローチが考えられるだろうか。アルコホリズムの社会学研究の第一人者である野口によると,その社会学的考察の可能性として次の4つがあげられる。すなわち,逸脱論的アプローチ(社会病理とみなす考え方それ自体を問う),医療社会学的アプローチ(どのような歴史的経緯のもとで病気とみなされるようになったのか,あるいは,いまだ病気になりきれていないのかを問う),臨床社会学的アプローチ(医療や福祉などの臨床実践に社会学の理論や知見を応用する),そして,近代社会論的アプローチ(近代と脱近代という文脈において検討する)である。 野口裕二氏のアルコホリズム研究(『アルコホリズムの社会学―アディクションと近代』)を参与して、野村氏は摂障害の社会学的

    野村佳絵子「自助グループの有効性--摂食障害の場合」 - 井出草平の研究ノート
    nitino
    nitino 2006/06/29
    『現代日本の「生きづらさ」というものがジェンダーというフィルタを通ることによって、男性には「ひきこもり」という現れ方で、女性には「摂食障害」という現れ方をしていると捉えたいのである。』ちょっと涙が
  • 摂食障害の死亡率 - 井出草平の研究ノート

    うちのブログのエントリ→macskaさんのコメント→くぼりえさんの不定期日記→macskaさんのエントリ→NATROMさんのエントリと流れて行っていったプロアナと摂障害の死亡率の話に関連して、日に限定した死亡率のエントリ。 プロアナの質は見た目に反してむしろ治療的なところがある(これはいずれエントリを) 個人的にプロアナを支持をしている訳ではない(否定もしないが) プロアナがあるから摂障害で死者が出るのではない。プロアナがなくても摂障害で死者は出る。プロアナによって死亡率が高まった場合に「死ぬかもしれない」は批判の論拠とするべき プロアナとの関連に関しては、この3つを確認した上で、プロアナから離れて、以下は摂障害の死亡率について。 DSM-IVには以下のような文章がある。 神経性無欲症の長期的死亡率は,大学病院に入院した者では10%以上である.死亡の原因として最も多いのは,飢

    摂食障害の死亡率 - 井出草平の研究ノート
  • プロアナ(Pro-ana) - 井出草平の研究ノート

    プロアナ(Pro-ana)というものがあるらしい。アノレキシア*1(拒症)を支持(pro)という意味で、拒症を「病気」ではなくライフスタイルの「選択」であると捉えなおしている。「病気」ではなく「選択」であるという考え方は「選択としての不登校(登校拒否)」の考え方と同じだ。 過症版のプロミア(Pro-mia)というものもある。こちらの方が成立しやすい気もする。危険な状態になることの多い拒症よりも、過嘔吐の方が緊急性が低いからだ。しかし、どうやらムーブメントとしてはプロアナの方が力がある。 ひとまず、wikipediaの"Pro-ana"を抄訳。 Pro-ana(wikipedia) http://en.wikipedia.org/wiki/Pro-ana プロアナ(Pro-ana)とはインターネットで大規模に存在する運動の一つで、拒症を「病状」ではなく、「オルタナティブなライフス

    プロアナ(Pro-ana) - 井出草平の研究ノート
    nitino
    nitino 2006/06/29
    アノレキシア(拒食症)を支持(pro)する=プロアナについて少し
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