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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (9)

  • 「世の中は変えられないから自分が変わる」という人は自分で檻を作って自分で檻に入っている - 赤の女王とお茶を

    といえるのかもしれません。女性に限らずね。 自分で檻を作って自分で檻に入った奇妙な獣 社会システムというものが権力によって構築されるとするならば、その仕組みは当然、権力を利するようになっているはず。 つまり権力を持たないものが単純にシステムに「適応」することは、権力者を直接間接に利することに他ならず、「自分の首を絞めている」と見ることも可能です。 そうはいっても、目の前の権力や強者やシステムに適応・迎合した方が都合がいいという判断は個人・短期のレベルでは十分にありえます。 クラスでは空気に合わせて道化を演じた方が居場所を確保できるし 職場ではサービス残業に励んだ方が上司の心象がいいし アメさんに成果主義といわれれば成果主義、フラット化といわれればフラット化を所与にしておいた方がいいだろう そして 男性がカネや権力を握っているなら、それを男性と奪い合うより共有する立場に立った方がトクだろう

    「世の中は変えられないから自分が変わる」という人は自分で檻を作って自分で檻に入っている - 赤の女王とお茶を
  • 赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド

    ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) 作者: キム・ステルレルニー,狩野秀之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/10/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 45回この商品を含むブログ (70件) を見る久しぶりに再読。やはり面白いです。 せっかくなんで生物学界の二大プレゼンテーター、リチャード・ドーキンスと故スティーブン・J・グールドの生物進化観と、その論争について簡単にまとめてみましょう。 「利己的遺伝子」のドーキンス。 「断続平衡説」のグールド。 なんといっても二人を特徴付けるのはこれらの斬新なキャッチフレーズでしょう。 しかし同時に多くの誤解を生んだのもこの言葉たち。まずこの2つのフレーズについて、よくある誤解と正しい理解をチェックしておきましょう。 ・利己的遺伝子 あまりにも有名なこのフレーズ。「ミーム」と並んで、ドーキンスのコピーライターとしての才能

    赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド
  • 赤の女王とお茶を - マインド・ハックから脳を守る二冊 ~その2・基礎理論編~

    さて、1を書いたからには、2を書かねばなりません。 第二段はその名も Mind Hacks ―実験で知る脳と心のシステム 作者: Tom Stafford,Matt Webb,夏目大出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2005/12/01メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 14人 クリック: 195回この商品を含むブログ (199件) を見るそのまんまですな。 ただし、前回を「実践編」にし、こちらを「基礎理論編」としたのは、「影響力〜」がビジネスの例などが豊富で社会生活に密着していたのに対し、「Mind Hacks」はかなりサイエンス寄りだからです。 日常生活のマインドハックについて考えたいなら、「影響力〜」だけでも十分だと思います。 で、「Mind Hacks」ですが、認知〜脳科学の実験や知識を視覚、聴覚、注意、運動、記憶とかなり広い分野に渡って網羅した力作の小事典です

    赤の女王とお茶を - マインド・ハックから脳を守る二冊 ~その2・基礎理論編~
    nitino
    nitino 2007/01/10
    お勧めの本・脳の基礎理論編(ハードウェアの癖) 読みたい
  • 進化論が科学であり、ID論が科学でない理由 - 赤の女王とお茶を

    科学が『ニセ科学』を糾弾できない当の理由 進化生物学者と似非科学論者との決定的な違いに関して 師走でバタバタしておりますが、レスしとくべきでしょうから。。 まず科学全般について。 先日「地図」に例えたように、科学とは自然・社会現象を抽象化した「モデル」です。 従って、質的に検証されたり反証されたりするのは個々の事実ではなく飽くまで「モデル」の部分なのです。 そもそも、現実を「抽象化」するのですから、必ず「切り捨てる」部分が生じます。地図が現実の土地でないのと同様ですね。どんな科学実験でも、100%理論と実験結果が一致することはありえませんし、重要視される「再現性」も、100%の一致という意味ではありません。完璧に同じ実験条件というものはこの世に存在しないからです。 あたかも盲人が象を撫でるがごとく、いろいろな人がいろいろな角度から検証してみて、やがてぼんやりとではあるが妥当と思われる世

    進化論が科学であり、ID論が科学でない理由 - 赤の女王とお茶を
    nitino
    nitino 2006/12/28
    頑張って読むー
  • いじめと自殺について徒然

    いじめと復讐 いじめ自殺 死に急いだら負けになる いじめの定義,私説 連日の自殺報道。気が滅入りますね。まとまりはないけれど、書いておこうかと思います。 マスコミの報道がいじめによる自殺を加速させてる、という認識は正しいと思います。その一方で、自殺する方の「自殺くらいやらかさないと社会は動かない」という認識も残念ながら正しいんですよね。この点が全く気が滅入るところですが。 ・自殺連鎖に対して 自殺を試みる方はよほど衝動的でない限り、これからの苦痛と幸福を天秤にかけて、苦痛が大きいと見積もるからそういう選択をするわけです。 特に、今自殺すれば「学生の自殺連鎖という物語」にのって、世の中に少しでも爪あとを残せる。ある種の「殉死」です。ならば変わり映えのしない世の中でだらだらと苦しみ続けるよりはマシだと。これに対して、生き続けていればとにかく「可能性」はあるんだよ、と諭すのは論理的には正しいので

    いじめと自殺について徒然
    nitino
    nitino 2006/11/01
    むむむ(内容は凄くいい
  • ■新時代の中間共同体

    http://d.hatena.ne.jp/sivad/20050321 僕なりに続きを書いてみます。 中間共同体の再構築が必要だというスローガンは、内田氏に限らず、宮崎氏や福田氏などの保守系の論客は大体唱えてますよね。 まあ僕も、中間共同体の必要性は認めます。ただし、気になるのは「再構築」という場合です。 もう一度破壊された「中間的共同体」を再構築すること。 そういう素朴な人間的知見を、もう一度「常識」に再登録すること。 内田氏の場合も文脈からそう取れますが、これはすなわち旧来的な家族制度の復活、ムラ社会の復建、を志向しているように思えます。 さらに内田氏は恐らく、怨敵フェミニストを共同体破壊の元凶にしたてあげ、オジサンの喝采を得る寸法でしょうが、僕にはこれもミスリードに思えます。 僕は狭義のフェミニストではないし、現在のフェミニズムの方法論には大いに批判的です。しかし、これからの「新た

    ■新時代の中間共同体
    nitino
    nitino 2006/11/01
    スルーする能力について
  • 赤の女王とお茶を - 死を知ることは自分を知ること

    生活も落ち着いて参りましたので、またボチボチ書いていこうかと思います。 ちょっとだけタイトル変えました。。今後ともよろしくお願いいたします。 不死の当の意味 一応生命科学の末席に身を置く者として軽く指摘をば。 実際、細胞レベルでは不死はすでにいくらでも見つかっている。一番有名なところではHeLa細胞がある。元々のこの細胞を持っていた人は死んでしまったが、この細胞は全世界の研究所で生きている。この細胞、実はがん細胞だ。 せっかく「死とはなにか」といっておきながら、やっぱり「死」の概念が曖昧ですね。 確かに「HeLa細胞」は今でも研究室で生きています。しかしながら、それは既に何十代にも渡って植え継がれてきた細胞の「子孫」であって、もともとHenrietta Lacksさんに息づいていた細胞ではありません。 通常の細胞は分裂回数に限度があり、ヘイフリック限界と呼ばれています。いわゆる「不死化細

    赤の女王とお茶を - 死を知ることは自分を知ること
    nitino
    nitino 2006/10/30
    読む読む中
  • 生物学とジェンダー論の対話作法

    休止前ですが、なんだか例の「バックラッシュ!」発売の余波か、いろんなところでジェンダー関連の議論が巻き起こってますね。せっかくなので少々コメントしておきます。 まずはこちら。 生物学とジェンダー学の対話 International Stem Cell Forum 東北大学の生命科学者、大隅教授のブログです。 コメント欄も含めてですが、正直言ってあまり生産的な議論になっていないように思えます。 まず最初に、 生物学者がジェンダー学者と何故対話できないのか これはよくないと思います。「生物学者が」ではなく、「私が」にすべきです。少なくともコメント欄におられる方はジェンダー論に理解を示しているようですし、私も対話できると思っております。 コメント欄も含め一番物議を醸しているのは、生物学における"abnormal"という概念、言い方のようですね。 例えばこれをそのまま人間の性的指向の「アブノーマル

    生物学とジェンダー論の対話作法
  • 赤の女王とお茶を

    先日7月30日にScience誌に掲載された記事 ”Intrusive personal questions don’t belong in job interviews” に世界的に注目が集まっています。 https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/intrusive-personal-questions-don-t-belong-job-interviews - Twitter Search というのも、この記事でははっきりと日を名指しし、その環境について批判しているからです。 その割には日国内での扱いは少なく、これでは日人のみが日の問題について意識しないという悪循環に陥ってしまうでしょう。 そこで個人的に、記事の日語訳を行い、ここで公開いたします。 ------------------------------------------

    赤の女王とお茶を
    nitino
    nitino 2006/07/05
    勉強になるぞう
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