anond.hatelabo.jp 5月29日にはてな匿名ダイアリーに投稿された『発達障害やグレーゾーンの人の適職って?』という記事*1に、たくさんのはてなブックマークが付いていた。 文中で挙げられている"逐一支持しても単純作業しかできない人(もしくは単純作業も難しい人)"が実際に発達障害か、ここで判定することはできない。なんらかの発達障害に加え、二次障害を併発している人物を思い起こさせる記述ではある。が、この人が精神科を受診したら別種の精神疾患を診断されることはあり得るし、精神疾患の該当無し、と判断されることも絶対に無いとは言えない。 それにしても、と思う。 匿名ダイアリーの投稿者も、はてなブックマークでコメントを寄せている人々も、あまりにもナチュラルに発達障害という診断名を用いていて、くだんの人物をASDやADHDといった発達障害の概念に照らし合わせている。「グレーゾーン」という言葉を
精神医療が世の中を変えて、世の中が精神医療を変えていく。 そういう視点で、精神医療と世の中の相互作用を眺めていると、つい、ブロガーっぽいことを考えたくなる。 1.昔の精神医療には「狂気」しか無かった。 「発達障害」も「社交不安性障害」も「境界性パーソナリティ障害」も昔は存在していなかった。今日ではよく知られている心の病気が出揃ったのは、20世紀になってからのことだ。 十八世紀には、たったひとつしか心の病気が存在しなかった。狂気 insanity である。狂気という診断が意味していたのは、今日の臨床家が精神病という語で意味しているもの、あるいは口語的に「狂った crazy 」と言われているものだった。「狂気」とは、多くの場合妄想や幻覚を伴ったり、重いメランコリ―や高揚状態を伴うなど、患者が現実となんらかのかたちで接触を失っている状態のことを意味していた。 (中略) 狂気というひとつの病気だけ
『「大人のADHD」のための片づけ力』(司馬理英子/講談社) 「部屋を片づけたい」と思っても、どうしてもできない。部屋の汚さのせいで、日常生活に支障をきたし、自己嫌悪に苛まれている…。そんな人は、もしかしたら、ADHD(注意欠如・多動性障害)という発達障害である可能性がある。『「大人のADHD」のための片づけ力』(司馬理英子/講談社)は、そんな「どうしても片づけられない人たち」のための片づけ手助け本。ADHDの特徴に沿って片づけ術を紹介する同書は、今まで片づけがうまくいかなかった人たちを救うに違いない。本書から、すぐに実践でき、かつ長続きする片づけのメソッドをいくつかご紹介するとしよう。 ■短期集中! 片づけは15分間+休憩10分を1セットにしよう ADHDのある人は、決まり切った日常業務や単純作業を苦手としているため、片づけに取りかかろうとしても、集中力を保てず、他のことに気をとられてし
多動力 堀江さんが「多動力」という本を出すみたいですね。ガンガン動く多動最高、のような内容であるようで、流石ホリエモンだなぁと思いながら眺めていたんですが、ホリエモンの下位互換のような人生を送っている僕としてもなんというか思うところがあります。というか、堀江さんやっぱり多動傾向あったんですね。まぁ、そうだろうなーという納得感はありますけど。 僕は堀江さんがわりと好きです。性格から体型から衝動的な物言い、多動的な動きまで共感がありますし、流石上位バージョンは違うと思います。しかし、僕自身が多動や衝動性の強さという発達障害のあれで得をしてきたかなぁと考えてみると、大変微妙なところで。 目次が出てますが、わかるっちゃわかる。という感じですね。そういうところは確かにあるかもしれない。多動傾向の全く無い人が参考にするのはすごく良いと思います。こういう考え方を取り込むことは実際役に立つ場合も多いでしょ
わが家の自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の当事者3人に共通している事があります。それは【なぜ失敗するかの原因を言えるのに、同じ問題に毎回つまづくパターン】です。 時折、このパターンを短期間で繰り返しすぎて、今までは特に問題にしていなかったのに、完全にフリーズするまで深みに嵌まり、身動きがとれなくなっていることがあるようです。ここには大きく分けて3つのパターンが見られました。
わが家の自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の当事者3人が、注意された後に取る行動は基本的には緊張や落ち込み、そしてリラックスのない【わわわわわ】と言った焦燥感に苛まれドツボにハマっていく事がほとんど。
周りからは、もの静かでおとなしい人に見えます。主体性が無く、流されやすいので、グループなどではリーダー格の言う事に乗ってしまいがちです。流されやすいので、普段はおとなしくても、周囲がはしゃぎだして、今ははしゃぐ時だと判断したら、はしゃぐ理由も分からないまま、騒ぎすぎてしまうこともあります。 物事に対して問題意識も低い為、善悪の判断がつかないで、皆の意見に流されて良くない行動をとってしまうこともあります。 対人関係 自分から積極的に友達を作ろうとはしないのですが、周りの定型発達の人たちが関わってくれるから、友達はいます。集団に馴染みにくい性質なのに、先生や大人たちの言う「皆で仲良くしなさい」という言葉を真に受けて、集団に馴染まなければという意識が強くあります。 仲良くするために、敏感に空気を読み、過剰な気配りを見せます。その特徴を他人に利用され、自分を酷使してしまいがちなので、一人でいる時間
ここ十年ぐらいで「発達障害」という言葉はすっかり普及し、そのせいもあってか、外来で「自分が発達障害かどうか調べて欲しい」という相談を受けることも増えた。 精神医療のフォーマルな窓口で発達障害と診断される人の大多数は、社会で生きていくことに困難を感じているか、周囲との摩擦を感じている。そりゃそうだろう、なんらかの事情がない限り、人はわざわざ病院を受診したりはしない。 社会に溶け込んでいる「発達障害と診断され得る」人々 発達障害という名称が世間に広まると同時に、精神科医が発達障害と診断する頻度もだいぶ増えた。過去に他の病名をつけられていた人に正しい病名をつけられるようになったわけだから、これは「進歩」と言って良いのだろう。 そうやって、ちょっと前なら異なる病名をつけられていたであろう人々を発達障害と診断する状況になって、気づいたことがある。それは、「病院で発達障害と診断する基準に当てはまるよう
まず、集団に溶け込んでいて良くも悪くも目立たないため、見た目では定型発達者と見分けがつかない。親しくならないと少し変わっていることにも気付けないが、受動型本人だけは自分以外の全ての人が自分とは違うことを知っている。我慢強く、どんな状況にも耐えられる。アスペルガーらしくこだわりはあるが、基本的に自己満足の世界に生きているので、人の評価も共感も必要としていないため、人に自分の意見は結構言うが、押し付けるようなことはほとんどない。一方で、親しくなった人には自分から積極的にかかわり、困っている人を放っておけないので、人の愚痴を聞くと、ついつい余計なアドバイスをしてしまい、「愚痴を聞いてもらいたかっただけなのに」と、ひんしゅくを買うこともあり、共感や同調を求められる場面では空気が読めないことも多い。 常識では考えられないほどのストレス耐性があり、定型発達者が耐えられないような過酷な環境でも平気でいら
なかなか衝撃的……なはずなんだけど、あまり違和感のない論文。大人のADHDの大半は子どもの頃ADHDではなかった、と。続報待ち、だがたぶんそうなんじゃないかな。Dunedin のコホート研究から。AJP。 / “Is Adult …” http://t.co/v6Js6KZ4vC— afcp (@afcp_01) 2015, 5月 24 このツイートに対する反響が思ったより大きかったので、ちょっと記事にまとめてみます。 そもそもこの研究は単独でなされたものではなく、大規模な追跡研究の一部として行われています。近年ではその科学的な堅牢性から横断面での研究や回顧的な研究よりも、特定の集団をずっとフォローしていく追跡研究(前向きコホート研究)が重視されるようになっており、各国で大規模な追跡研究が行われています。有名な子どもの大規模コホートとしては、ALSPAC (英国)や グレートスモーキーマウ
ライブハウスを始めた「三重ダルク… ニュース・フォーカス音楽で自分を表現、薬物依存回復へ ライブハウスで支援(2019/7/6) ■薬物依存回復支援グループ「三重ダルク」の代表市川岳仁さん(48) 薬物依存からの回復をめざす自助グループ「三重ダルク」が6月22日にラ…[続きを読む] 外来も当直も1人で 医師流出にあえぐ山あいの総合病院[ニュース・フォーカス](2019/7/5) スマホが原因?子どもの視力が悪化 眼鏡かけるのはいつ[ニュース・フォーカス](2019/7/4) エボラウイルスなぜ輸入? 高い致死率、安全性どう守る[ニュース・フォーカス](2019/7/2) 抗てんかん薬治療、発作の種類で選択 個人差大きい効果[医の手帳](2019/7/6) 避難促す電話、お年寄りなぜ出ない 豪雨で命救った機転[ニュース・フォーカス](2019/7/7) 50歳ひきこもり、考えた
写真 患者を生きる受診すべき子どものいびきは? 睡眠時無呼吸、見逃しも(2019/7/5) ■患者を生きる・眠る「子どもの無呼吸」(5:情報編) 「睡眠時無呼吸症候群」は大人の病気と思われがちだが、子どもにも1~4%いるとされる…[続きを読む] 認知症の人が働く喫茶店 「だんない」の名に込める思い[ニュース・フォーカス](2019/7/5) 外来も当直も1人で 医師流出にあえぐ山あいの総合病院[ニュース・フォーカス](2019/7/5) いびきなくなり、シャキッと起きる 劇的に変わった生活[患者を生きる](2019/7/4) 病院・学校・役所、敷地内禁煙に 屋外の喫煙増に懸念も[ニュース・フォーカス](2019/7/1) 熱中症か、高校生17人搬送 体育館での行事終了後に[ニュース・フォーカス](2019/7/5) 手足口病、愛知県で流行 患者数が警報レベル超える[ニュー
世が世なら…発達障害「ADHD」は狩猟採集社会では優位性を持っていた。現代でも適した職業や場所が見つかれば特性を強みに変えられる可能性(米研究) 記事の本文にスキップ 注意欠陥や多動性、衝動性を特徴とする発達障害、ADHD(注意欠如・多動性障害)に関しての話題は何度か紹介してきたが、近年、増加傾向にあるとも言われている。 というか遺伝的要素が高い(遺伝率は80%)ので昔から一定数存在していたが、最近では病名がついて、そう診断されるケースが増えていることが要因かとも思われる。 さて、突飛で落ち着きがないが、瞬発的機動力で、好奇心の赴くままに行動する「新奇探索傾向」があるADHDだが、農耕が開始された新石器時代以前の狩猟採集社会では、むしろ有利な特性であった可能性が指摘されている。 アメリカでは10人に1人がADHDと診断される 米ニューヨークのワイル・コーネル医科大学の精神薬理学部長を務める
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