雑誌「潮」の1970年7月号で三島由紀夫と寺山修司が対談している。三島が自衛隊で自決したのが同年11月25日で、この前に書いたものやいろんな人とやった対談は、何かをサゼスチョンしているようで興味深いが、寺山との対談も面白い。 最初の方で寺山は、当時の新左翼が政治的言語と文学的言語を混同しているという。政治的な言葉でだめになったら文学的な言葉にすりかえてしまう、というのだ。三島も「ぼくのいいたいこともそれですね」とまずは賛同する。 そのうえで寺山は政治的言語と文学的言語の波打ち際をなくしていく、わけのわからない乱世に面白味があるという。三島は、それでは文学も政治もダメになると反論する。 さて話が進んで、だいぶあとになってからこの問題がまた出てくる。寺山が、三島の「楯の会」の国立劇場屋上で行ったパレードについて触れ、「武器を持っていない兵隊っていうのは魅力ないと思いますね」という。三島は「ほん
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