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ブックマーク / philosophy.hix05.com (1)

  • 宣長と秋成の日の神論争:呵刈葭(二)

    「呵刈葭」後編では、「日の神論争」として知られる日の思想史上有名な論争が展開される。この論争は、藤貞幹が「衝口発」という著作で宣長の国粋主義を笑ったことに対して、宣長が「鉗狂人」を著して反論したことを踏まえ、秋成がさらに宣長を再批判した、それについて宣長が再反論を行った、というものである。「鉗狂人」は「狂人」を「たわめる(鉗)」という意味で、その狂人とはとりあえず藤貞幹をさしている。 貞幹の宣長批判の趣旨はごく単純なものだ。宣長は記紀の記述を、現実に起きたことの歴史的な記述のように受け取っているが、記紀の記述には現実にありえそうもないことが多い、たとえば天皇の在位期間が異常に長いことなどである。だから字面通りに受け取るべきではない、というものだ。これに対して宣長は、この狂人(貞幹)は古代のことに無知なのでそんなことを言うのであって、それは漢意のなまさかしらのなせるわざなのだと断定し、そん

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