2014年秋のデビュー以来、既に5カ国(米国、英国、カナダ、オーストラリア、中国)でサービスが始まった「Apple Pay」。現在のところ、Apple Payそのものを使った決済の比率はそれほど高くないといえるが、一時期は普及で足踏みが続いていた「NFC」を使った非接触決済の将来に道筋を与えたインパクトは大きく、昨今のモバイルウォレット(Mobile Wallet)ブームの礎となっている。 Apple Payは、5カ国以外の地域への提供拡大計画が漏れ聞こえてきている。日本でも2016年内のサービス開始を目標にした動きが加速していることが、複数の情報源で確認できている。現在のところ、努力目標として2016年秋が掲げられているが、年内のサービスが確定しているわけではない。 Apple Payを含め、モバイルウォレットを構成する技術は日々進化を続けている。今回は、今後数年をにらんだ次世代決済技術