昼間はまだまだ暑さが残るものの、朝晩は過ごしやすい季節になりました。新学期が始まり、国会近くの小学校からも、子どもたちの元気な声が聞こえてきます。その声を聞くだけで、明るい気持ちになるのは私だけではないでしょう。 そんなこともあり、今回は、子育て支援に関する政策についてお伝えすることにしました。「子ども手当」です。実は、この子ども手当の廃止の問題は、民主党とその他政党との政治に対する根本的な考え方の違いを浮き彫りにしているのです。 8月5日の朝刊各紙には、「子ども手当廃止・児童手当復活」という見出しが躍りました。前日の8月4日に民主、自民、公明の3党間で、子ども手当の見直しが合意されたためです。 見出しの表現はマスコミ用語でいう"飛ばし"、あるいは誤報と言ってもいいくらい、実際とは異なるのですが、それをご説明する前に、これまでの子ども手当の経緯について簡単に振り返っておきます。 子ども手当