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2012年10月4日のブックマーク (4件)

  • 最悪のシナリオ【新装版】 | 巨大リスクにどこまで備えるのか | みすず書房

    「人間は最悪のシナリオにどう向き合っているのだろう。無視するのか、過剰に重視するのか。低確率の大惨事のリスクにはどう対処すべきか?…多くの環境保護主義者は、損害が生じるかどうかが不明な状況のための〈予防原則〉を熱心に支持する…しかし、この姿勢の明らかな難点について考えてほしい。1パーセントの確率と確実性との差を無視するのは大きな間違いだ。 しかし、最悪のシナリオが十分に恐ろしければ、その発生確率が実際には低くても、われわれはあたかも確率がはるかに高いかのように扱うだろう。これは当に賢明な考え方なのか? 問題は、最悪のシナリオへの対応が負担とリスクをもたらす可能性があり、その対応自体にも最悪のシナリオが伴うという点だ」(はじめに) 書の目標は三つ。第一に、最悪のシナリオに対して人間の心理はどのように振る舞いがちなのかを分析する。特に過剰反応と完全な無視という極端に振れる心理傾向がリスクへ

    最悪のシナリオ【新装版】 | 巨大リスクにどこまで備えるのか | みすず書房
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  • ブラインダー先生に一票 - 経済を良くするって、どうすれば

    今日の経済教室のブラインダー先生の見解には、全面的に賛成だね。こういう論者が日にいないことが寂しい限りだ。「国債のGDP比が先進国で最も高いから、財政出動は一切できない」という考えに凝り固まり、そこから一歩も出てこれない。 現実には、リーマン・ショック、東日大震災と大型の財政出動を行っても、まったく問題は生じなかった。むろん、次も大丈夫だと言うつもりはないが、石頭ぶりが、あり得た未来を捨てて来たことは確かだろう。 財政赤字の恐怖症は、日米独に共通したものだ。当は、デフレと財政破綻の間で、どんなリスク配分をするかが大事だが、そうした小難しい議論は、政治家には無理である。「財政赤字は是か非か」では、とても舵取りはできぬ。 ブラインダー先生は、通常のケインズ型とRRM型に分けるが、通常の不況も、回復経路は金利感応的な住宅投資と為替(輸出)であり、これに財政出動が加わる。その経路が断ち切られ

    ブラインダー先生に一票 - 経済を良くするって、どうすれば
  • 査読付き学術雑誌の終焉 » システム論ブログ

    学術雑誌が紙媒体を用いて論文を出版していた頃、紙面による制限ゆえに、掲載する論文を専門家による査読で選別することに意味があった。しかし、インターネットの普及とともに、低コストの出版が可能となり、こうした査読システムは時代遅れとなった。これからの時代には、出版と評価を切り離し、出版は査読なしで即座に行い、評価は出版後に計測される被引用度などの指標に基づいて行う新たなシステムが求められる。このページでは「評価される人ほど評価する能力がある」というエリート主義の原則と「評価する人の数が増えるほど不正や偏りは少なくなる」という民主主義の原則という対立する二つの原則を取り入れた再帰的投票システムを提案する。 1 : 査読システムの必要性 査読(peer review)とは、専門を同じくする研究者仲間(peer)による論文の批評(review)のことで、学術雑誌の編集者はこれを参考にして投稿された論