2014年12月28日のブックマーク (4件)

  • スペインの異端審問制度史

    史上悪名高い異端審問制度だが、その制度が確立して苛烈を極めたのは一五世紀末から一七世紀初頭にかけてのスペインにおいてであった。何故スペインで異端審問が制度として整ったのか?その背景には中世スペイン特有の少数派排除の文化があった。 第一章 中世スペインにおける排除の思想の形成後にスペイン帝国の中核となるカスティーリャ王国は一三世紀初頭に即位したフェルナンド3世によってレオン王国と統一され、諸国乱立のイベリア半島のイスラーム勢力を次々と撃破してレコンキスタ運動を大きく進展させた。続く賢王アルフォンソ10世(在位一二五七~一二七五)から彼の曾孫アルフォンソ11世(在位一三一二~一三五〇)までの四代に渡って改革と体制整備が進められ、軍事的成功と経済の発展、都市の発達を背景として、多宗教共存の寛容な社会が作り上げられていった。ユダヤ教徒もムスリムも自治権と信仰の自由が保障され、確かにキリスト教徒の間

    スペインの異端審問制度史
  • 「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 著 | Kousyoublog

    ずっと読みたいと思っていた。1932年に描かれた作はディストピア小説の傑作として、オーウェルの「一九八四年」と並び称されることも多い。その理由は読めばわかる。 西暦2540年、世界は自動車王フォードを神格化し、高度な効率化に基づく高福祉の実現によって安定社会を築き上げていた。人間は工場で生産され、条件付け教育に基づいて欲望は抑えられ、フリーセックスの奨励とソーマと呼ばれる快楽薬はストレスを解消し、遺伝子操作に基づき生まれながらにして定められた階級の中であるべき人生を歩む。共同性(コミュニティ)、同一性(アイデンティティ)、安定性(スタビリティ)をモットーとする「すばらしい新世界」だ。 この作品世界は著者ハクスリーの未来予測に基づいて構築されている。1932年、彼は未来をどのように予測したか、書に収められた1946年の「著者による新版への前書き」で詳しく語られているが、この前書きは実に鋭

    「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 著 | Kousyoublog
    njamota
    njamota 2014/12/28
    何を有益な価値とし何を損失と思うか、自分じゃ選べないんだから、隷属を愛して隷属できるなら、何の問題があろう。自分が守りたいと思う価値を毀損する存在が敵なのだから、要するに社会そのものが敵の根源。
  • なぜ、ポエムで組織はカルト化するのか〜2014年の振り返り(3)

    いつも時代の3年先というか、みんなが気がつく頃には自分の関心は薄れているようなことにアンテナを張って生きているのだけど、今年話題になったものでいうと、いわゆる「ポエム化」の話かなと思う。ブラック労働とポエムの相性がいいというのは、自分的には周知の事実だと思っていたし、だからこそクロ現の企画も受け入れられたのだと思うけれど、それにしてもあらためて映像化されて驚いたという人も多かったのだろうか。 いまの勤め先に入ってから、学生たちの関心もあって、それまで格的に手を付けてはいなかった消費社会研究に取り組むことになったのだけど、そこで見えてきたものの中には、たとえば再魔術化やディズニー化といったショッピングモール論につながる話や、以前の自分の研究とつながる話なんかと並んで、『サブカル・ニッポンの新自由主義』で扱ったサービス労働と若者の自己意識の話の延長になる、「感情労働」などの現代的なサービスの

    なぜ、ポエムで組織はカルト化するのか〜2014年の振り返り(3)
    njamota
    njamota 2014/12/28
    「だが、私たちは「ほかでもあり得たこと=偶発性」を、そのまま受け入れることができない。耐えられないからだ。」耐えられないのはなぜ?特定の理由(例えば病気とか障害とか)で納得できるのはなぜ?
  • http://weemo.jp/s/51fc9094

    njamota
    njamota 2014/12/28
    「準備の時や葬儀の際、葬儀社、僧侶、親族、友人等の言動がイラっとくることがあると思う。これはちょっと一言言っておこうと思ったら、その前に相手よりも自分の変調を疑ったほうがいいかもしれない」