「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 著 | Kousyoublog

ずっと読みたいと思っていた。1932年に描かれた本作はディストピア小説の傑作として、オーウェルの「一九八四年」と並び称されることも多い。その理由は読めばわかる。 西暦2540年、世界は自動車王フォードを神格化し、高度な効率化に基づく高福祉の実現によって安定社会を築き上げていた。人間は工場で生産され、条件付け教育に基づいて欲望は抑えられ、フリーセックスの奨励とソーマと呼ばれる快楽薬はストレスを解消し、遺伝子操作に基づき生まれながらにして定められた階級の中であるべき人生を歩む。共同性（コミュニティ）、同一性（アイデンティティ）、安定性（スタビリティ）をモットーとする「すばらしい新世界」だ。 この作品世界は著者ハクスリーの未来予測に基づいて構築されている。1932年、彼は未来をどのように予測したか、本書に収められた1946年の「著者による新版への前書き」で詳しく語られているが、この前書きは実に鋭

[hate_flag]

ちなみにオルダスのお爺ちゃんのトマス・ハクスリーは進化論の猛烈な支持者で「ダーウィンのブルドッグ」との異名をとっていた生物学者である。そしてオルダスの弟のアンドリューはノーベル賞学者。学者一族なんだね

[hisawooo]

高校のとき英語教師に勧められて読んだけど面白かったなー面白い本いっぱい知ってて好きな先生だった。

[questiontime]

原発は巨大集中システムで、集権的な政治体制を必要とする。原発推進派は経済的な問題を解決するためというより、集権的な体制を維持するために原発を推進しようとしてるのではなかろうか。それが無意識だとしても。

[KasugaRei]

何しろ生物学レベルで全ての人間が社会の在り方に満足するように改造されて生まれて来るという、優生学信奉者からすれば紛れもないユートピア。ある意味『1984年』よりこちらの方が遥かに怖い。

[georgew]

「家畜人ヤプー」にも出てきた「ソーマ」の元ネタってこれかいな。

[paravola]

「科学を手段として、個々人の内面にかかわる究極の、真に革命的な革命」「どうやって人々に隷属を愛させるか」「原子力時代とそのあとに来る時代に各国政府が全体主義的になるのはほぼ確実」

[njamota]

何を有益な価値とし何を損失と思うか、自分じゃ選べないんだから、隷属を愛して隷属できるなら、何の問題があろう。自分が守りたいと思う価値を毀損する存在が敵なのだから、要するに社会そのものが敵の根源。

[abebe777]

オーウェルと合わせて読みたい

[teajay]

関心ドンピシャの話題なので。後日じっくりと。

[filinion]

“「一九八四」と並び称される”のは確かだけど、「1984年」の社会が（作中、オブライエンの発言によれば）、貧困と圧政それ自体を目的にしているのに対して、「すばらしい新世界」は純然たる福祉社会なんだよな…。

[pseudomeme]

これ読もうと思ってまだ読めてない

[macchauno]

やっぱり当たり前のように薬物がある世界

[Rinta]

面白そう！

[tokage3]

こういうのを個々人の側から語ると意識高いライフハック記事になるんじゃねーのと思ったり。

[notio]

おお、懐かしい。私が小学校耳朶に読んだのは何処のだったかな。文体が分かりづらくて難儀した覚えはあるけど、それ以上に提示されたイメージが強烈すぎて明確に描けなかった記憶がある。

[karatte]

岩波の『恋愛対位法』とか、ドアーズの名前の由来にもなった『知覚の扉』の著者ですな

[kazutox]

光文社文庫「著者による新版への前書き」から