⽩⾎病などの⾎液のがんでは、骨髄移植をすることがある。骨髄移植では、患者とドナーの造⾎幹細胞(骨髄の中にある⾎液をつくるもととなる細胞)を置き換えて完治を⽬指す。この治療では、移植前の大量の抗がん剤投与や全身放射線照射による副作用のほか、ドナーのリンパ球が患者の臓器を攻撃することによる合併症など、強い副作用や合併症が起こりやすい。 デザイナーの黒田朋子さんは、骨髄移植を2度も経験し、そして現在、3度目の再発と闘おうとしている。その闘いの原動力となったものはなんだろうか。 インタビューを通して、現在さまざまな苦悩を抱える私たちが今を生きるヒントをうかがった。 ――急性骨髄性白血病を発症してから受けられた治療の経緯や、その間の気持ちの変遷についてうかがえますか。 2011年5月、32歳の夏に、急性骨髄性白血病と診断されました。フリーランスとして独立し、結婚して2年、少しずつ自分のペースで仕事が
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