過食嘔吐だったことがある。期間にして1年くらい。食べ吐きを生涯辞められないような人たちからしたら全く大したことないレベルだったと思う。 なんで吐き始めたのか、理由は今でもはっきりと覚えている。 ただ両親に心配されたかった。恵まれた一般家庭で育ったけれど、両親は子育てが下手だった。物心ついた頃から親の機嫌をうかがってばかりで、私の自己肯定感は1ミリも育たなかったし甘え方もわからなかった。 ただ気にして欲しかった。期待と理想を押し付けるんじゃなくて、私自身を見て欲しかった。存在そのものを認めて欲しかった。 子供の試し行動の成れの果てだったと思っている。痛いのは嫌だから、痛くない自傷行為はこれしか思いつかなかった。 もともと食べることが好きだった。 高校生で不登校になって、通信制高校に転校した。家にいたくなかったからバイトも始めた。親との関係は最悪で、ろくに会話もしないし、なるべく会わないように