マラリア原虫(Plasmodium)(青色)に感染した人間の赤血球(赤色)。透過型電子顕微鏡の写真に色を付けたもの。(Micrograph by Moredun Scientific LTD/Science Photo Library) コンゴ民主共和国の北西部で謎の病が発生している。2025年2月だけで1300人以上が発症し、50人以上が死亡した。はっきりした原因はまだ不明だが、世界保健機関(WHO)は、化学物質汚染、細菌性髄膜炎、マラリア、その他の感染症など複数の原因が絡んでいるのではないかと考えている。 2月の最終週には感染者が倍近く増加したため、WHOは警戒を強めている。「もしこのまま勢いが衰えることなく患者が増え続ければ、かなりの危険信号です」と、米国立新興特殊病原体訓練教育センター(NETEC)の集団感染対応専門家ローレン・サウアー氏は言う。また、検査をしても原因解明の手掛かり
