不登校・ひきこもり支援から見えるもの 厚生労働省は、国民生活に最も身近な省庁と言われますが、日々の業務で、一人ひとりの暮らしという視点を意識することが減っています。暮らしを支える社会のセーフティネットも弱まるなか、厚労行政の将来を担う職員が「社会のリアル」から学ぶ勉強会を、人事課と広報室で定期的に開催しています。今回は第六回勉強会の様子を紹介します。 <「親をおりる」 親子が“生きあう”関係を築く> 長年にわたり不登校の子どもやひきこもりの若者、その親の相談活動に取り組んできた明石紀久男さん。親と子が、お互いを尊重しあえる関係を築いていくためには――実践から見えてきた手がかりをうかがいました。 特定非営利活動法人遊悠楽舎代表理事 一般社団法人インクルージョンネット かながわ理事 明石 紀久男さん あかし・きくお●1950年、神奈川県生まれ。1998年から「不登校児童やひきこもり者」とその家