電車やバスなどの交通機関を利用するとき、運賃の支払いは「ピッ」という読み取り音でお馴染みのICカードを使うケースが大勢を占めるようになった今。そのシステムを担っているのは、ICカードを読み取る装置「ICカードリーダライタ」である。 ところでこの装置、実は日本と海外では規格が異なり、性能にも違いがあるのをご存じだろうか。 ICカードリーダライタには、タイプA、B、Cの3種類があり、うちタイプA、Bは海外で、タイプCは日本で多く使われている。では、何が一体違うのか。運賃箱などを手がけるメーカーのレシップに聞いてみた。 「タイプA、Bは、比較的安価に導入でき、世界シェアが8割にものぼります。対して、タイプCは、A、Bよりコストはかさみますが、セキュリティ性能が高く通信速度が速いことが特徴です」(レシップ担当者) タイプA、Bが海外で8割もシェアを獲得した背景には導入コストが安価ということもあるが