■ 競争入札で無線事業者免許を割り当てる 周波数オークションとは、国などが、電波を地域や周波数帯によって事業免許を割り当てる際に、割当先をオークション(競争入札)方式で決定するやり方です。つまり、より多くの金額を提示した事業者に決定することになります。 日本国内では、周波数オークションによる割り当ては、現在のところ実施されていませんが、これまで世界のいくつかの国で、オークション方式での割り当てが行なわれています。 最初にオークション方式での周波数割り当てが実施されたのは、米国です。米国では、1993年と1997年に通信法が改正され、これによって新たな周波数割り当てには、救急・防災無線や交通無線など安全目的の電波利用や、地上テレビ放送のアナログ・デジタル方式への変換などを除き、ほぼ全面的にオークション方式での割り当てが行なわれるようになっています。 現在までに、携帯電話用に800MHz帯、放