日本大学理工学部 学術講演会論文集より http://www.cst.nihon-u.ac.jp/research/gakujutu/54/pdf/J-51.pdf マイクロバブルと EM菌を用いた海底堆積汚泥の浄化実験 1. 緒言 水底に有害物質を含む汚泥が堆積している.この汚泥は水生生物の生息環境の悪化や悪臭などの問題を引き起こすため,貧酸素状態の回復や有害物質を除去し,堆積汚泥の浄化が必要となっている.堆積汚泥の対策として,浚渫や覆砂等の技術があるがコスト面や環境への負荷等から有効な方法ではない. そこで,マイクロバブルにより溶存酸素を増加させ好気的条件をつくり,微生物投入により微生物の分解能力を利用し,海底堆積汚泥の浄化が可能ではないかと思われる.EM 菌は有用微生物の集まりで,EM に含まれる主な微生物として,光合成菌,乳酸菌,酵母菌,放線菌,糸状菌などがある.これらの微生物によ