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ブックマーク / rionaoki.net (124)

  • 給食費未納問題 | rionaoki.net

    費未納「問題」が話題になった。 給費未納問題、平成17年度と21年度のデータ比較 文科省にあるデータ(印刷物スキャン…)がきれいに公開されている。これを見る限り、未納「問題」は半ばマスコミに作られた「問題」のようだ。ポイントは以下。 未納の生徒が存在する学校が55.4% 未納の生徒は1.2% 未納額の割合は0.6% 学校の認識としては、保護者の意識問題が53.4%、経済問題が43.7% 四年前のデータもあるが、二点では趨勢について何かいうのは難しいのでおいておく(大差ない)。まず55.4%というのは未納の生徒が一人でもいる学校の割合であり、あまり意味のある数字ではない。実際に未納となっている生徒は1.2%、額にして0.6%に過ぎない。二クラスに一人いるかいないかという水準であり、未納の原因が経済的なものである可能性も考えれば保護者のモラル云々につなげるのは早計だろう。また、未納の原因

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    nkoz 2010/12/22
  • Bloombergのオンライン戦略 | rionaoki.net

    Bloomberg(ブルームバーグ)といえば、金融機関向けの端末をリースする会社だが一般向けのニュース配信にも乗り出そうとしているそうだ。 Bloomberg’s move into consumer media Said Doctoroff, “We want to gain a greater audience for Bloomberg News, which translates into greater influence, which translates into more market-moving news, which enables us to sell more terminals.” CEOによるとBloombergがニュースを一般に公開することでより大きな影響力を持ち、それが端末のさらなる販売につながるとのこと。 Those professionals real

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    nkoz 2010/10/10
  • 中国の発展と政治 | rionaoki.net

    ノーベル平和賞でまた中国政治的問題が浮かび上がる一方で、中国の発展は続いている。この経済と政治との乖離をどう説明するべきか。面白いグラフが紹介されている: William Easterly Is Shrill! 中国の経済成長に関して独裁的な体制がプラスに働いているという人は多い。確かに、あれだけの大きさの国が秩序を維持しているのは強権的な体制によるものだろうが、経済成長自体から独裁制を擁護するのは難しい。 これは紀元後のアメリカ中国の一人当たり精算を表したグラフだ(元データはこちら)。1800年当たりからアメリカが爆発的な成長を始める一方で、中国は1500年ぐらいのレベルで停滞している。 こちらは1900年から1970年までの推移だが、相変わらず中国は停滞し続けている。 そして最期がここ四十年のグラフだ。中国が遂に経済成長を見せている一方で、絶対的水準は依然として低いままだ。これらの

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    nkoz 2010/10/10
  • Facebookとリクナビ | rionaoki.net

    Facebook Japanの児玉太郎さんへのインタビューが話題になったが、早速日でのペネトレーション戦略が明らかになった。 リクナビ2012|学生のための就職活動・就職情報サイト Facebookが就活中の学生に対し、同じ大学で同じ分野を志望する学生や内定生、OBなどを検索する機能を提供し、それにリクナビがトラフィックを誘導している。 これはFacebookが日に足場を築く上で賢い作戦だ。「Wave開発中止のポイント」で述べたように、ネットワーク効果の強い業界に参入するためには「ブロック」を抑える必要がある。アメリカでFacebookは一流大学の学生というブロックから始まった。 リクナビとの提携は「就活生」という日独自の集団を狙っていることを意味する。就活生にとって必要なコミュニケーション相手は他の就活生や企業関係者にほぼ限定されているためブロックとして優秀だ。そして、リクナビはこ

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    nkoz 2010/10/02
  • 「ガラパゴス」は進化「論」の象徴 | rionaoki.net

    シャープが新しい電子書籍端末を「ガラパゴス」と名づけたニュース。スルーしようかと思ったらトンデモな続報が: asahi.com(朝日新聞社):「ガラパゴス」で悪いか シャープ、年末に電子書籍端末 – 携帯電話 – デジタル 「ガラパゴス」は、日の携帯電話市場が独自の高機能化で国際標準から外れたことを揶揄(やゆ)するのに使われてきた言葉だが、「変化に敏感に対応する進化の象徴」(岡田圭子・同社オンリーワン商品・デザイン部長)としてあえて命名したという。欧米と新興国でも販売する予定だ。 自虐的な名前で話題になろうという戦略かと思いきや、「変化に敏感に対応する進化の象徴」と「あえて命名した」とのこと。残念ながら、Galapagosにそんなコノテーションはない。「進化の象徴」ではなく「進化論の象徴」だ。気で「変化に敏感に対応する進化の象徴」だと思っているひとがデザイン部長だとすれば「欧米と新

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    nkoz 2010/09/28
  • 命の値段? | rionaoki.net

    「裁判官論文が波紋」というより朝日新聞が波紋を呼びこもうとしているように見える次の記事: asahi.com(朝日新聞社):「命の値段」、非正規労働者は低い? 裁判官論文が波紋 パートや派遣として働く若い非正規労働者が交通事故で亡くなったり、障害を負ったりした場合、将来得られたはずの収入「逸失利益」は正社員より少なくするべきではないか――。こう提案した裁判官の論文が波紋を広げている。 裁判所が用いる逸失利益計算で正規労働者と非正規労働者を分けようという提案をしている論文についてだ。逸失利益とは損害賠償なんかで来得られてたであろう利益・収入を言うわけで、労働者によって違うという主張自体は特に真新しいものではない。それを「命の値段」と呼ぶのが不適切なだけだ。差を設ける事自体を問題とするのなら、重度障害者の逸失利益はゼロ計算が普通のようだ(ゼロでないという判決が初めてでたというニュースが昨年末

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    nkoz 2010/09/27
  • 超ヤバい経済学 | rionaoki.net

    原書に対する海外での評価については「SuperFreakonomicsまとめ」で取り上げた。その時の主な意見は次のようなものだ: 前作の「ヤバい経済学」と比べると、レヴィット個人が関わった研究を越えて様々な話題を取り扱っている。 その一方で個々の記事の質には疑問を持つ専門家が多い。 取り上げられている話題は社会的にも重要なものが多い 面白さを優先するあまり奇抜さを狙い過ぎている。 奇抜さを狙う(逆張りをする)人のことをコントラリアン(Contrarian)と言うが、この手の経済学啓蒙書の多くは常識に反する現象を経済学を使って説明するという構成を取る(簡単なところで最低賃金をあげると仕事が減る)のでそれ自体は珍しくない。前作「ヤバい経済学」が出版されたときには同じようなが少なかったこともあり大ベストセラーになったが、現在では同種のはいくつもあり、このでなければいけないということもないだ

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    nkoz 2010/09/17
  • 食べログの収益化 | rionaoki.net

    店のレビューサイトであるべログがiPhone用アプリの課金を始めたそうだが評判はあまり良くない。 カカクコム、初の利用者向け有料サービス 「べログ」で 検索した飲店を、評価点数やアクセス数などで自由に並べ替えられる機能を加える。料金は月額315円。 まあ、iPhoneユーザーはブラウザでもアクセスできるし、アプリにだけ課金してもあまり害はない。しかし、こういったサービスはいかに利用者を増やすかが鍵だ。しかも、iPhoneから専用アプリを使ってまでアクセスしたいユーザーはレビューを書くようなコアユーザーである可能性が高くそこに課金するのは賢明とは思えない(アプリを使ってレビューしたら料金免除というのもありだが)。 逆にこういったユーザー層をいかに優遇するかがポイントだ。例えば同種のサービスをアメリカで展開するYelpはYelp Elite Eventというものを開催している。これは

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    nkoz 2010/09/12
  • デンマークの雇用 | rionaoki.net

    貧困を掲げ内閣府参与にまでなった湯浅誠氏に関する記事が興味深い。 湯浅誠氏のとまどい: EU労働法政策雑記帳 興味深いのは、湯浅氏が北欧は福祉国家だから人を働かせようなんてする国じゃないというイメージを持っていて、それが行ってみたらそうじゃなかったと、いささかとまどっているらしいところです。 >イギリスでもデンマークでも、訪問する先々で、私は「とにかく仕事」というメッセージを受け取り続けた。イギリスではすべての中高生の在籍データを行政機関が共有し、学校に来なくなった子どもなどの情報を地域の若者担当部局に提供、ソーシャルワーカーの家庭訪問やユースワーカーの人対応に結びつけていた。失業者は、日のハローワークに当たるジョブセンタープラスでの定期的面接を義務づけられており、若年者は一般失業者に比べてより厳しいプログラムへの参加を求められていた。 ヨーロッパで就業支援に大きな資源が割かれている

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    nkoz 2010/09/12
  • アフリカは何を指すか | rionaoki.net

    開発の話になると「アフリカ」が一番のトピックになる。しかし、「アフリカ」という括り自体にはあまり意味が無いようだ。 Economics: That depends on what you mean by “Africa” Now take the 45 countries in Sub-Saharan Africa. Over 2000-2005 the average growth rate was 2.2%—exactly the global average—but the standard deviation among African countries was 6.1%—much higher than the global variance. アフリカは成長しているのか停滞しているのかという議論をよく目にするが、どうも成長率に関して「アフリカ」という枠で見るのはあまり得策では

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    nkoz 2010/09/12
  • アマゾンのソーシャル化 | rionaoki.net

    Apple音楽SNSであるPingを発表した裏で、アマゾンが著者のためのページを提供するとのこと。 アマゾン、著者自らが最新情報を掲載できる「著者ページ」 著者ページから動画コメントなど近況の更新が可能なようだ。普段ソーシャルネットワークを使っていればこれが何かに似ているのは直ぐ分かるだろう。 Facebookのファンページだ。上のスクリーンショットはLady Gagaのページだが、このように有名人やブランドなどがまるで個人であるかのようにファンページから情報を発信している。個々のユーザーは上にある「いいね!」ボタンで支持を表明したり、掲示板に書き込んだりすることが可能だ。 おそらくAmazonが著者ページを作る理由は書籍の世界でこのようなネットワークを構築するためだろう。Amazonには既に熱心にリストを公開したり、レビューを投稿したりするユーザー大量に存在している。著者をこのシステム

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    nkoz 2010/09/12
  • プライオリティ・インボックス | rionaoki.net

    「IDをめぐる争い」ではFacebookが電話を駆逐するという記事を取り上げた。今回はGoogleの取り組みを見てみる。 Gmailが電話に進化 – Googleが米国で「Call phone」開始 | ネット | マイコミジャーナル 電話の弱点としてあげられていたものの一つはノイズだ。 制御不能 誰でもその10桁をダイヤルできる。別れた彼女も、選挙運動員も、押し売りも。番号非掲載、ナンバーディスプレー、着信拒否リスト等々でこの問題を解決しようとしたが、いずれの方法も望まれない電話を防いでくれない。 電話番号さえ分かればコールできるのでコミュニケーション手段として効率が悪いのに対して、Facebookならポリシーを使ってコントロールできるというわけだ。同じ問題はメールにも当てはまる。スパムの判定は正確になってきたものの、膨大なメール処理に終われている人が多いだろう。Googleのこの問題に

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    nkoz 2010/09/07
  • IDをめぐる争い | rionaoki.net

    最近、Skype、Google Voice / Phoneといったインターネットを使った通話に関する話題が(十年ぶりぐらいに)盛り上がっている(Cisco、Skype買収に名乗りか)。この背景にあるのはユーザーのIDをめぐる熾烈な競争だ。 電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ 電話番号は長年、個人のIDとして機能してきた。ある人にコンタクトできるということは直通の電話番号を知っていることである。携帯電話は、その属人性と統合されたコンタクトリストによって固定電話を主たるIDの地位から追い落とした。 AT&T、Verizon、AppleGoogleらがこの夏一杯を費して、世界征服の計画を模索している一方で、われらが愛しいキャリアーたちに決定打を与える絶好の位置にいるのは、Facebookのようだ。始めにまずあの電話番号から。 ここではFacebookが電話番号の地位を脅かすという予想が

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    nkoz 2010/09/05
  • うまくいかないフリーミアム » 経済学101

    無料版を公開しても上手くいかない実例の紹介。 fladdict » 無料版10日で20万ダウンロード、広告料$200 勢いきってリリースした TIltShift Generator for free, 10日で20万ダウンロードを突破しました。ところが問題は、その勢いにみあわない広告費。20万ダウンロードされて、広告料はたったの$200でございます。 とあるiPhoneアプリの無料広告版を公開したところ爆発的にダウンロードされたものの、それに見合う広告費が得られなかったとのこと。 来20万販売していれば、1600万円分の売り上げだったわけですが、1598万円ちかい機会損失という結末に。ついでに有料版のランキングも22位から40位以下に大幅ダウンとあいなりました。 有料版に比べて収益は微々たるもので、しかも有料版の売上すら奪ってしまったようだ。 また気になったのは、カメラアプリのインプ

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    nkoz 2010/09/05
  • 死刑の是非 | rionaoki.net

    最近死刑に関する議論を目にした。死刑、すなわち一定の犯罪に対して罪人の生命を奪う刑罰が存在するメリットはなんだろうか。以下の三つぐらいしか思いつかない。 一種の仕返しによる被害者の喜び(追記:直接の被害者死亡している場合が多いが、ここでは遺族など間接的な「被害者」を含める) 再犯の防止 死刑が適用される犯罪を行うことの利得低下に伴なう抑止効果 まず1だが、仕返しが刑罰の正当な根拠にならないだろう。 加害者を殺害しても被害が回復するわけではない。 加害者の殺害自体に喜びを感じる人がいるとしても誰もがそうではない。 一般的に仕返しは道徳的に正当な行為とみなされてはいない。 加害者の殺害が仕返しとして最も有効とは言えない(拷問でもしたほうが苦痛ではないか)。 刑法の他の部分が仕返しを目的としてできているようには思われない。 被害者の効用を高めることが目的なら金銭補償なども可能。 2は矯正の見込み

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    nkoz 2010/09/05
  • Wave開発中止のポイント | rionaoki.net

    GoogleがWaveの開発中止を発表したのニュースになった。では何故上手く行かなかったのだろうか。 Google’s struggles Google’s struggles both with Wave and also with Buzz and Knol are that these are ventures with strong network effects and so that technology adoption is a great challenge. Wave、Buzzであれば、FacebookやTwitter、KnolであればWikipediaと非常にネットワーク効果の高い市場を相手にしている。既に相当のユーザーがいなければサービスの価値はほとんどない。 それに対して成功したGoogleの製品の多くは強いネットワーク効果がない。広告であればユーザーが少なければ

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    nkoz 2010/08/10
  • 「消えた高齢者」という犯罪 | rionaoki.net

    高齢者の消息が掴めないというニュースが世間を騒がしているようだ。 高齢者の安否確認に「答えたくない」…拒否相次ぐ 地域社会が崩壊しているなどという今更な論点につなげる人も多いが(大体消息がつかめなくなったのは最近のことでもない)、一番の問題は年金などの不正受給だろう。極端な話、不正受給がないなら安否確認自体の必要性は薄い。 Cheaters in Social Security plentiful: Officials who go after fraud say it’s emblematic of a much larger problem 死亡届を出さずに親族等が年金を不正受給するというのは日に限った話ではない。死んでいないことにすればお金が送られてくるのだからこういう犯罪が起きるのは当然のことだ。これを予期していなかったなどというのは無理がある。 […] the Social S

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    nkoz 2010/08/10
  • レストランのチップ | rionaoki.net

    ランチべながら暇そうなサーバーを見ていたらチップについて書こうと思い立った。以下、アメリカのレストランについて(バーテンとかにはドリンクの難易度に応じて1,2ドル渡せばいい)。 チップの払い方 まず、チップ(tip; gratuity)を払うのはサービス料が含まれていない場合だ。18% of gratuity includedとか書いてある場合には払う必要はない。 チップの額は一般的に総額の15-20%とされているが、適当でよい。レシートに適当なチップの額が段階的に記載してある場合もある。来、税引き前の請求額に対して計算すべきだが、あまり差はでないいので好きにすればよい。では何%がいいのかという話だが、当に適当でいい。どうしても決めたければ15%にでもしとけばいいだろう。 後述するが、チップが全てウェイターに渡るわけではないので、ウェイターの態度だけで決めることはない。 クレジッ

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    nkoz 2010/06/24
  • もっと子供を育てよう | rionaoki.net

    もっと多くの子供を育てるべき理由を説明した父の日の記事: The Case for Having More Kids – WSJ.com アメリカ出生率は先進国では最も高い水準にあるが、それでも合計特殊出生率は2を若干超える程度だ。 ここでは、もっと子供を持つべきであるいくつかの根拠が示されているが、二つに分けられる。一つは子供を育てることの苦労は過大評価されていること(1-5)、もう一つは子育てに対して過剰なプレッシャーを感じていること(6-8)だ。 子供の経済的価値が減少したというが、狩猟民族の時代から子供は親の面倒を見ておらず、親が子供の面倒を見ていた。むしろ、近代になって年金などの社会制度が引退した親をサポートするようになった。 子供のいるカップルはそうでないカップルよりも「とても幸せだ」と答える割合が低いが、その差は1.3%に過ぎない。 結婚の幸福感に対する効果はそれよりも遥か

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    nkoz 2010/06/20
  • 本のある環境 | rionaoki.net

    親の収入や学歴が子供の教育水準に影響するというのはよく知られた話だが、家にあるの量の方が予測力が高いそうだ: Book owners have smarter kids – Laura Miller – Salon.com growing up in a household with 500 or more books is “as great an advantage as having university-educated rather than unschooled parents, and twice the advantage of having a professional rather than an unskilled father. 子供の教育年数に対して、500冊以上のがある家で育つことは、親が大学教育を受けていることや、専門職で働いていることと同じレベルの効果を

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    nkoz 2010/06/05