ちょうどクリスマスイブのことでした。 その日は朝からビーフシチューを作っていて、没入しないように 冷静に作業をしていました。早く正確に無駄なく集中して。 そんな調子で作り終え、慈悲の瞑想をしながら鍋をかき混ぜているときでした。 不意に、暖かくなめらかな多幸感が心から湧き出してきて、 自然に笑顔になっていました。「なんかこういう感じ久しぶりだな」 その当時は瞑想実践においてかなり色々な変化があって、 毎日それに対応するのに苦労していました。 いつも朝から外に歩きに行くのですが、その日は料理を終えてから出かけました。 歩きながらも多幸感は消えず慈悲の瞑想をしながら歩いていたのですが、 見るものすべてに慈悲の心を向けられるような、それほど温かいものが胸から 溢れているようでした。そのまま買い物をし必要なものをもって帰りました。 その間多幸感はずっと続いていました。 家に戻り多幸感が続いたまま座っ