コロナ禍の飲酒不況により、比較的好調な焼肉に業種転換する居酒屋が増えているが、業種の強みだけで通用するほど簡単ではないだろう。焼肉は本来、肉の品質よりも、脳裏に焼き付くタレのおいしさが決め手。もう一度食べたくなる、神秘的な味づくりがリピートを呼ぶ。そんな焼肉の味づくりで話題を呼んでいるのが、焼肉「金剛園」(苫小牧市内5店舗)の「魔法の粉」と「洗い出汁」だ。 ●クセを緩和し余計な脂を洗い流す! 食わず嫌いの注文を喚起 「魔法の粉」は、柑橘類の粉末をベースに6種類の香辛料を独自配合したシーズニングで、生肉(正肉やホルモン)の表面に振りかけて提供するもの。焼くとスパイシーな風味が肉を包み込み、肉の持ち味をより一層、奥深く演出する。 同時に酸味が利いた「洗い出汁」をコンビで提供。本品は牛骨スープをベースに柑橘汁を配合しただし感覚のつけダレ。肉の脂身やクセを洗い流し、サッパリと食べやすい味変化を演出