大柄な輓馬(ばんば)が騎手が乗ったそりを引いてレースを行う帯広競馬場(北海道帯広市)のばんえい競馬に23日、武豊ら日本中央競馬会(JRA)の人気騎手が参加し、詰めかけた大勢のばんえい競馬ファンを沸かせた。 武騎手らが出場したのはエキシビションレースで、本レースの合間に2つのレースを行った。安藤勝巳騎手や横山典弘騎手ら、以前にばんえい競馬の経験のある騎手もいるが、武騎手は今回が初参戦。午後6時15分すぎ、1回目のエキシビションレースで7歳馬のトマランサーのそりに乗った武騎手は、馬上とは勝手が違うレースに四苦八苦しながら手綱を操っていた。 レースを終えた武騎手は「難しいけどおもしろい。ただ立っているだけかと思ったら、馬に乗っているのと同じような感覚なんですね。こういったチャンスはなかなかないし、感謝しています」と話していた。