今日は久しぶりに知人と逢った。3年前の退職・介護・看取りの時に、いろいろ話を聞いてもらった恩人である。最近どうですか、と聞かれたので「もう悩むことはなくなりました」と笑顔で答えた。 細かいことを探せば悩みは尽きないのだろうが、大きくとらえると悩みはない。もし今あちらの世界から「あなたの寿命は今年限り」と伝えられても動揺せずに支度できると思う。そのくらい現世に執着がない。だからと言って逝きたいというわけでもない。 先日、米倉涼子さんが「戻りたいと思う時代はないし、先に進みたいとも思わない。今を一生懸命生きていればいいんじゃないかと思う」と話していたのをテレビで見た。私も同感だ。 年を重ねることに楽になる。 昨日、益田ミリさんの『マリコ、うまくいくよ』を読んだ。途中で陰鬱な気分になる。登場人物の3人のマリコ(20代、30代、40代)が自意識過剰で他人を批判的な目で眺め、よく見られようと演技し、