ロック史上に残る「弟想いのミュージシャン」は? と訊ねられたら(そんなことを訊ねられる機会は一生ないかもしれないけど)、即答で次のふたりの名を挙げる。 ひとりは言わずもがな、ブライアン・ウィルソン。 もうひとりは、ドニー・ウォルバーグ。 ドニーの弟は、マーク。 ブラピをぐっとマッチョにしたような甘くワイルドな風貌から、今や「にせピ」とか「さるピ」とか、一部地域では「ハリウッドの朝倉健太」とか呼ばれ(うそ)、とにかくセクシーでクールでデンジャラスな知性派の演技派として知られているマーク・ウォルバーグ。しかし、そんなウォルバーグ氏もわたしの中では永遠にマーキー・マークだYO! なぜならば。映画「8マイル」さながらのスラム街で育ったニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(NKOTB)のドニー・ウォルバーグ君がド根性と才能でスーパー・アイドルの座に上りつめた1991年、かつて共に音楽活動をしていたこと