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ブックマーク / www.shinchosha.co.jp (2)

  • 樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』|書評/対談|新潮社

    面白かった。タランティーノの映画みたいに饒舌で、ムチャクチャで、何度か爆笑した。どこまで気なのか、シリアスか洒落なのか分からないハチャメチャさなのだ。しかし、こちらが驚き、たじろいだのは、著者が愛し、影響を受け、オマージュを捧げているネタ(作品と作者名)を臆面もなく作中と巻末の謝辞で(その数、約60余)割っていることだ。 たとえば、主人公の大河内太郎が、敵の手先である男を捕まえ、体育館でパイプ椅子に縛り付け、いたぶり、口を割らせるところ。映画好きなら、タランティーノ監督の映画『レザボア・ドッグス』のポスターにもなったシーンを想起するはずだが、主人公はそれを見透かしたように語る。 こんな書き方をされ、ネタを明かされたら、評論家の一部はメシのい上げだろう。ネタの知識を売り物にし、素材とルーツを突き止め、比較対照をしたり、「誰それの後継者」「××がすでに書いている」といったことをあげつら

    nmy
    nmy 2010/01/29
  • 梅田望夫、平野啓一郎 『ウェブ人間論』|新潮社 書評(2) ウェブを面白がる年寄りが面白がった二人の対談 養老孟司

    ウェブなんて話題に、そもそも年寄りが口を出すものではない。それならなぜお前が口を出すんだよ。だって書評を頼まれたから、仕方がないじゃないか。それに同じ年寄りでも、私みたいなオタクの年寄りには、ウェブほどありがたいものはない。テレビなんてものを見ているより、はるかにマシな気がする。ところでウェブってなんだ。そう思った人は、インターネットを考えてくれればいい。それでわからなければ、メール。それでもダメなら、もう知らない。 時代というものがあって、いまの時代は年寄りが威張る。そのつもりはなくても、生きている以上、ジャマになるのは仕方がない。そんな時代に若い人はどうすればいいか。いちばんまともな生き方は、年寄りがダメな世界で頑張ること。ならばウェブは格好の分野ではないか。 だからこの『ウェブ人間論』は、『ウェブ進化論』を書いた四十代の梅田望夫と、三十代はじめの作家、平野啓一郎の対談になっている。と

    nmy
    nmy 2007/01/31
    「脳が作った世界」と「脳を作った世界」
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