7分間に心を尽くす―。 多数の新幹線が発着する東京駅で、発車までのわずかな時間に行われる車内清掃。その巧みな仕事ぶりは世界からも注目を集める。「掃除の品質がおもてなし」。年末年始で混み合うホームでも、清掃担当者はいつもと変わらず仕事を続け、発車を見送る。 【動画】新幹線、神業の「7分清掃」=「おもてなし」の心で素早く、丁寧に 「JR東日本テクノハートTESSEI」(東京都)が担当する東北や北陸、上越方面に向かう東京駅の新幹線ホームは4本。帰省客が増える年末年始の発着は1日約170本に上り、1本(8~17両)当たりの清掃時間は7分しかない。到着から折り返し発車までが最短12分で、乗客の乗降に約5分かかるためだ。 22人から成る清掃チームは、忘れ物を確認しつつ、大きなごみを拾って座席の向きを反転させ、テーブルや窓をクロスで拭く。ぬれた座席がないか確認して床を掃き、社内誌の位置も整える。1