6日付の中国紙、新京報は、中国文化省主管の団体、中華社会文化発展基金会がこのほど「孔子世界平和賞」を創設したと報じたが、同基金会は同日午後「まだ協議中で上部機関に報告していない」として、同賞に関する活動を停止するとの声明を文化省のホームページ上で発表した。 同省は先月、ノーベル平和賞に対抗して昨年創設された「孔子平和賞」の民間主催団体の認定を取り消したばかり。国が代わりに“孔子”を冠した賞を引き継ごうと計画したが、あっさり水泡に帰した格好だ。 同紙によると、孔子世界平和賞の選考対象は、戦争が始まるのを回避したり、核兵器などを削減したりするのに貢献した個人や機関。孔子世界平和賞の創設が伝えられると、中国のインターネットサイト上には「世界に恥ずかしい」「やめてほしい」などと批判的な書き込みが相次いでいた。(共同)