節電意識の高まりから業務用を中心に、棒状の蛍光灯をLED(発光ダイオード)ランプに切り替える動きが広がっているが、日本電球工業会が策定した口金(接続部)の統一規格をめぐって、中堅・中小のメーカーから「開発負担がかさむ」などと反発の声が上がっている。安全性を重視する工業会と、LEDの普及には低価格化が必要と主張する中小企業。双方の言い分は平行線をたどっている。 「新たな器具の開発・製造を行わなければならず、中小メーカーの経営は成り立たない」 危機感をあらわにするのは、LEDランプの製造・販売を手がけるアクトグリーン(東京)の岡野基喜社長だ。 電球工業会は昨年末、「直管型」と呼ばれる棒状のLEDの統一規格を策定したが、従来の蛍光灯と口金の形状が違うため、既存の照明器具にそのまま差し込むことはできない。規格の統一を受けて大手メーカーは相次いで適合製品の発売を始めたが、投資余力の小さいメーカーにと