須田剛一(以下、須田) 洋ゲーとの出会い、キッカケは、『ベクタースキャン』ゲームでした。地方だとボウリング場にあるゲームセンターに大型筐体が置いてあるんですよ。国産ゲームがある中で、わけのわからない形で光っていた(笑)。虫が電灯に吸い寄せられるように引き寄せられて……。僕にとってのアタリショックでしたね(笑)。3Dで異彩を放っていたんですよ。文化の深さというのは子供でもわかるじゃないですか。それ以降は、コンシューマーまで時代が流れます。スーパーファミコン発売以降ですね。僕はPCに行くキッカケがなかったんです。『プリンス・オブ・ペルシャ』もスーパーファミコン版を遊んでいましたし。周りにパソコンを持っている奴がいなかったんですよね。記憶に残っているソフトは、『ドラッケン』。業界に入るまえだったと思います。安く買おうと思って、中古ショップに通ったりして。『ドラッケン』を遊んだときに感じたのが「な