ウルジャンへの移籍から2年目を迎えた『スティール・ボール・ラン』は、毎号61P~63Pの特大ボリュームで掲載され、コミックスも年4冊ペースで発売。掲載位置も常に先頭付近をキープし続けている。また、携帯サイト「集英社マンガカプセル」でも『スティール・ボール・ラン』の配信が開始された。 2006年の『SBR』は、明らかに以前よりも『濃密』になった。絵柄は7巻以降から、より写実的な描写が使われるようになり(1巻と10巻の表紙を並べるとかなり違う)、物語も、週刊少年ジャンプでは掲載出来ないハードな描写が盛り込まれ、キャラクターは単純な善悪の範疇を超えた「生き様」を見せつける。特に、コミックス8巻で登場した「リンゴォ・ロードアゲイン」は、これまでラスボスだけが持つとされてきた「時間を操る能力」を操り、公正なる果たし合い、漆黒の意思による殺人、それに勝利する事での精神の成長「男の世界」を説く。リンゴォ