民主「海賊対策」視界不良 他の野党に配慮、方針打ち出せず (2/2ページ) 2009.1.25 20:16 皮肉なことに、自衛艦派遣問題の発火点となったのは、民主党議員の国会での質問だった。 昨年10月17日の衆院テロ防止特別委員会で民主党の長島昭久氏は、「海上保安庁の巡視艇がソマリア沖の海賊対策に当たるのは困難」との趣旨の答弁を政府から引き出したうえで、「自衛隊艦艇のエスコート(護衛)は海賊対策にかなり効果がある」と提案したのだ。 首相は「こういったご提案をいただけるのは、ものすごくいいことだ」と両手を挙げて歓迎した。 ところが民主党内ではその後、海賊対策論議は遅々として進まず、政府・与党の対応を遠くから眺めているだけの状況だ。 長島氏のアイデアも党内議論にはならず、鳩山氏は23日の記者会見で「なぜ海上保安庁じゃだめなのか、なぜ自衛隊なのかというところが、判然としていない」と長島質問を