情報漏洩対策をムダにしないための7カ条,最終回は『対策のバランスを考える』という提起で締めくくりたいと思います。現場の実情を考慮した「現場参加型のルール」を策定したら、あとは対策の実施ということになります。この段階では、対策のバランスが重要になります。 対策のバランスとは、つまり「初志貫徹」と「臨機応変」の使い分けです。目的実現のために決して譲れない事柄と柔軟に対応すべき事柄を判別し,場面に応じて適切な方法で対応することです。決して譲れない事柄とは、情報セキュリティ対策の目的や基本方針などの情報セキュリティ対策のおおもとと言える事柄です。これらが実施の段階で揺らいでしまうと、対策そのものが成り立たなくなります。一方、柔軟に対応すべき事柄は、おおもととなる事柄を踏まえて目的を達成するための手段や方法のことです。前者については既に方々で語り尽くされた感がありますので、今回は後者について詳しく述